元大統領が狙撃されました。このニュースを見ていると、今回はトランプ元大統領が、大統領選で確実に有利になりそうです。怯まない姿は、彼が好きか嫌いかは別として訴えかけるシーンになりました。政治家はまさに命がけの職業であります。私は、ロナルド・レーガン大統領の襲撃を思い出してしまいました。今回の事件はかなり今年の事件に影響しそうですね。
さて、前回から続けて「法律ノートはいつも読んでいます。ぜひ、私の現状で何かができないか、と思い相談のメールを送らせていただいています。数年前に借りたこともないのに請求書が送られてきました。500ドル程度だったと思います。無視をしていたのですが、最近になって、電話やメールが届くようになって倍額以上の請求が届くようになりました。争おうと思っても、払えの一点張りで、困っています。どのように対応をするのが良いのでしょうか」という質問を考えていきましょう。 今回、相談者は、しばらく請求書を放置してしまい、今度はたぶん債権回収業者から、支払いを要求されているような状態だとはわかります。前回ご紹介した、FDCPA法によると、債権回収会社が初回皆さんに連絡するとき、またはその連絡から 5日以内に、回収する債権について、情報も一緒に提供する必要があります。ですので、今回の相談者の方は、受けた請求に関して、以下のような情報を受け取っているのか確認したほうが良いです。(1)債務の額、(2)債権回収業者の名前、(3)債務の有効性につき異議を申し立てる期間(30日間)の告知、(4)要請があった場合には、元の債権者の名前と住所、などの情報を提供しなければなりません。
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カリフォルニア州は、とても乾いていて、さらに今までにはない暑さで火事が頻発しています。山火事の原因の90%以上は人災だ、と言いますが、7月4日の独立記念日に花火で出火するケースもありました。日本の湿度の高い夏は辛いですが、湿度がないカリフォルニアではまた別の問題が生じて辛いです。夏がこのような異常な状態になったのは、ガス排出の問題だけなのでしょうか。あまりにも暑い夏です。皆さんの健康はいかがでしょうか。
さて、今回、新しくいただいている質問を皆さんと一緒に考えていきましょう。いただいている質問をまとめると「法律ノートはいつも読んでいます。ぜひ、私の現状で何かができないか、と思い相談のメールを送らせていただいています。数年前に借りたこともないのに請求書が送られてきました。500ドル程度だったと思います。無視をしていたのですが、最近になって、電話やメールが届くようになって倍額以上の請求が届くようになりました。争おうと思っても、払えの一点張りで、困っています。どのように対応をするのが良いのでしょうか」という質問です。 しばらく前にいただいた質問なので、もう現状で解決していると良いと思います。なかなか週一回の法律ノートで迅速にご回答することができずに申し訳ありません。さて、今回の質問での問題点は、「借りてもいないから無視」をしてしまったところにあります。手がかかってしまいますが、できればこのような催促に対しては確実に対応して、借りていないなら、借りていないということを、はっきり言っておかないと、「無視をされた」ということで、業者によっては取り立てが激しくなります。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週大谷選手が出場する試合をジャンアンツ球場で観てきました。ほぼ満席でした。やはり大谷人気は敵地であるサンフランシスコでもすごいものでした。趣向を変えて、久しぶりに外野席の前の方で観たのですが、野球全体が見えるだけではなく、投球の速さも感じられましたし、ホームランボールが飛んできて皆観客が狂喜するなどかなり新鮮でドキドキ感を味わえました。テレビで観るのとは全然違いますね。近くに座っていた大谷のジャージを来た子供も興奮していましたが、大谷選手が、このように世界の子どもたちが憧れて夢見るような選手であるというのは素晴らしいことだと思いました。皆さんは、外でのアクティビティーを楽しまれていますか。
さて、今回からまた新しく皆さんからいただいている質問を皆さんと一緒に考えていきましょう。いただいている質問をまとめると「私達家族はベイエリアに駐在として赴任しています。私の親が日本からベイエリアに遊びにきたときに、サンフランシスコ市内でホームレスのような人に瓶のようなものを投げられました。その瓶が父親の後頭部にあたり父親は怪我をしました。大事には至らず簡単な治療で終わりました。警察が来てその瓶を投げた男を拘束していました。旅行者保険に両親ははいっていたので、出費は抑えられましたが、このような場合、訴訟をして何か回復をすることができるのでしょうか、それとも泣き寝入りなのでしょうか。」という質問です。 サンフランシスコダウンタウンは、コロナが収束してもなかなか人がダウンタウンに戻ってきません。空室率が40%近いそうです。街の人の数を見ていると、それよりも多いかもしれません。リモートが普及し、特にIT関係の業種は、わざわざ通勤しない、という人も多く、会社も従業員が会社に来ない、ということで、今は出勤する人と、しない人で給与の差別化まではかってやっているようです。人が少ないので、ホームレスも快適?に過ごせてしまっているようですが、サンフランシスコ市は、かなりホームレスを保護する政策をとっているので、今回質問されている内容のようなことも残念ながら少なからず起きているようです。街全体の回復は遅いですが、どこかできっと昔のような華やかな形に戻ってくると私は信じています。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週、夏至になり、オフィシャルに「夏」になりましたが、もうすでに暑いですね、今年は。東京は梅雨入りしたと聞きました。先週、ある日本にある企業の取締役会にリモートで出席していましたが、出席者の方々は全員半袖でびっくりしました。サンフランシスコは、夜は上着がないと過ごせません。皆さんは今年の夏は何か計画されていますか。私は、落ち着いたらお話しますが、この数ヶ月色々動いていてポジティブにてんてこ舞いしております。忙しく楽しい夏になりそうです。みなさんも、ぜひ暑いですが楽しい夏にされてください。
さて、前回から考えてきた「私の父は長年日本とアメリカで働いていたのですが、70代後半になり日本で遺言を書きました。私たち家族は父も含め現在日本に住んでおります。最近になってアメリカ国内で父が投資用に買っていた不動産がいくつかあると言うことがわかってきました。その物件を管理してくださった方が、老齢のためにこれ以上管理ができないということを聞いて、家族が気づきました。すでに日本で遺言を作っているのですが、このようにアメリカの不動産が出てきた場合、どのように処理をすればいいのか教えてください。」という質問を続けて考えていきましょう。 前回、アメリカと日本の遺言やトラストが複数出てくると、訴訟にもなりかねず、ややこしいことになりかねない、ということを考えました。ですので、お父様がまだ記憶がはっきりされているのであれば、まずはお父様に、アメリカにある財産について、どのような財産があり、どのような所有になっているのか、ちゃんと聞き取りをしたほうが良いと思います。そして、重要なのはアメリカにある財産については、どのように遺言やトラストに規定されているのか、規定されていないのかチェックする必要があります。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) ニュースを見て笑ってしまいました。裁判所でも多くの事例で、当事者や弁護士がビデオシステムで出廷することができるようになったのはコロナのおかげかもしれません。コロナ禍前に比べると特に民事事件は多くの手続きがビデオで済むようになりました。先日も事務所に新しく着任した弁護士を連れて裁判所に行ったのですが、実際に出廷してきている人は、民事事件なのですが弁護士も含めて私たち以外はいませんでした。このようにビデオ出廷が当たり前のようになってきたのですが、ある人が無免許運転の罪で捕まり、ビデオ出廷をしなくてはならず、ビデオを見ていると、裁判官がその被告人がどこにいるのだとビデオ越しに探していました。そうしたらシートベルトをはめて運転している被告人がビデオに映っていました。病院から出るのが遅れてしまって、といった言い訳にもならない言い訳をしていたのが、さらに笑ってしまいましたが、無免許運転の罪で起訴されているのに、車を運転していたら、さらに無免許運転の現行犯になるのでしょうか。
さて、今回また新しくいただいた質問を皆さんと一緒に考えていきましょう。いただいた質問をまとめると「私の父は長年日本とアメリカで働いていたのですが、70代後半になり日本で遺言を書きました。私たち家族は父も含め現在日本に住んでおります。最近になってアメリカ国内で父が投資用に買っていた不動産がいくつかあると言うことがわかってきました。その物件を管理してくださった方が、老齢のためにこれ以上管理ができないということを聞いて、家族が気づきました。すでに日本で遺言を作っているのですが、このようにアメリカの不動産が出てきた場合、どのように処理をすればいいのか教えてください。」と言う質問をいただきました。 いただいた質問には、いろいろご家族の今までの歴史が書かれていましたが、お父様は商社にお勤めになり、早いうちに辞められていろいろなビジネスをされていたようです。ご成功されてていて素晴らしいと思うのですが、相続のことについてはあまり気にされていなかったようです。現在ご家族は全員日本にお住まいだと言うことでアメリカにある財産をどのようにすれば良いかと言う質問です。まず考えなくてはいけないのは、本当にアメリカ国内で、この不動産だけがお父様の財産なのか、他にも有価証券や銀行口座等お父様が持っている財産がある可能性もありますよね。できればまずお父様にどのような財産があるのかはっきりお聞きになったほうがいいですし、さらに言えば、アメリカの財産について、遺言やトラストなどを作っていないのか確認したほうが良いと思います。法律ノートでは具体的なご質問にはお答えしません。これをルールでやっていますが、今回のように公正証書遺言が存在する場合には、仮にアメリカで何らかの遺言やトラストがある場合には、公正証書遺言と比べて何か齟齬があるのかなどちゃんと確認する必要があると思います。日本では遺言をする方法と言うのは3種類ありますが、主に一般の方が使えるのは自筆証書遺言と公正証書遺言です。もちろんどちらも法律で認められているので有効なのですが、後者の方が第三者である公証人が絡むので後で争われることが少なくなるわけです。ここで1つ問題になるのが、遺言書の書き方です。日本でもアメリカでもそうなのですが、全財産の何%、誰々に何%といった書き方をするのですが、このような場合には故人の財産全体にかかる分け方として記載されているわけです。仮にですが、今回質問されている方のお父様がアメリカで別途遺言やトラストを作ってる場合には内容が重複したり齟齬が生じる可能性があります。そうするとその内容を解決するために訴訟になる可能性が生じます。これは10年訴訟になりかねなく全くもって誰の得にもなりません。ですからまずはアメリカにある財産について、何らかの遺言やトラストがアメリカで設定されてないかを確認する必要があります。まだお父様が元気であれば後になって問題になる可能性があるので、できれば今からはっきりさせておきたいということでお話をした方が良いと思います。まだ少々具体的な事実関係がわかっていない状態なので、ピンポイントなアドバイスはできませんが、まずはアメリカにおける不動産がどのような所有権になっていて、どのような遺言やトラストが絡んでくるのかと言う事は、家族内のことなので、話を聞いて確認しておくべきだと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週は数日サンフランシスコでもかなり暑い日が数日ありました。異常気象ですね。サンフランシスコは基本的にクーラーがどこでもついておらず冬のヒーターだけついている状況ですから、かなり暑くなるとどうしようもありません。このところ、夏の暑さは異常になってきているので、サンフランシスコ市内でも、冷暖房がないとやっていけなくなってしまうのではないでしょうか。確実に天候が変化していますね。みなさんは、夏をどうお過ごしでしょうか。
さて、前二回考えてきた、「日本人の友人で大学院(カリフォルニア)に来ていた留学生がいました。一緒にオンラインセキュリティー関係のアプリを開発していました。その友人がもともとのアイディアを持っていたのですが、友人数名とともに会社をつくろうという話になっていました。資金も5万ドル程度親族や学校の友人から借りてはじめていたのですが、その日本人の友人は資金の大部分を持って日本に帰ってしまい、連絡が取れなくなってしまいました。なぜ日本に帰ったのかとか、お金を持っていってしまったのか、など背景はまだわかっていないのですが、やはり状況を明らかにしたいです。会社の運営もできず、困っています。カリフォルニア州で訴訟をしても無駄なのでしょうか」という質問を続けて考えていきましょう。 前回は、送達というのが重要であるということを考えました。また送達というのは、訴えた相手方に対して直接手渡すのが原則であることも考えました。もし、今回の質問にあるように、相手である日本人が日本に戻ってしまう、イコールアメリカから出てしまうと、直接手渡す送達がかなり難しくなります。そうすると、前回考えたように、別の送達方法を使うことになるのでしょうが、時間と手間がかかります。また、日本にいる相手方に送達が完了したとしても、次に外国にいる相手方は確実に裁判管轄を争ってきます。私も裁判管轄について、実務で何度も争ってきましたが、なかなか大変なバトルになります。裁判管轄というのは、たとえばカリフォルニア州の裁判所に訴えを提起するとしましょう。そうすると、通常は、相手方がカリフォルニア州内に住んでいるかビジネスをおこなっているから、裁判所は判断の対象とできるのです。だから、裁判所というのは、一箇所にあるわけではなく、各州にたくさんあるわけです。基本的な考え方は、原告、すなわち訴える側の人やビジネスがどこに存在しているのか、ではなく、被告の住所がある場所、また問題が発生した場所などが適切な裁判所となります。今回の事例を考えると、被告となる日本人が日本に住んでいると、その日本人は、「カリフォルニア州は適切な裁判所ではない」と主張してきます。たしかに、現在その日本人が日本にいれば、日本にある適切な裁判所で裁判をするほうが良いという考えかたもあるわけです。私自身は今までいくつもやってきましたが、かなり複雑な問題ですので、裁判管轄の話はこの辺にしておきますが、法律的にもやっかいな問題ではあります。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 今、カリフォルニアは一年でも一番良い気候なのではないでしょうか。暑すぎず、湿気もなく、花粉も少なくなってきました。朝晩は少し肌寒いですが、窓を開けて寝ていても気持ちよく目覚められます。天気はお金で買えないですし、望むように変えられるわけではありませんから、本当にありがたく享受させてもらっています。最近は日本との時差を来にしなければいけないことが多く、寝不足気味になっているので、週末に思いっきり寝られる気候に感謝しながらこの法律ノートを書いています。
さて、前回から、英語の質問を私が要約したものをみなさんと考えはじめました。「日本人の友人で大学院(カリフォルニア)に来ていた留学生がいました。一緒にオンラインセキュリティー関係のアプリを開発していました。その友人がもともとのアイディアを持っていたのですが、友人数名とともに会社をつくろうという話になっていました。資金も5万ドル程度親族や学校の友人から借りてはじめていたのですが、その日本人の友人は資金の大部分を持って日本に帰ってしまい、連絡が取れなくなってしまいました。なぜ日本に帰ったのかとか、お金を持っていってしまったのか、など背景はまだわかっていないのですが、やはり状況を明らかにしたいです。会社の運営もできず、困っています。カリフォルニア州で訴訟をしても無駄なのでしょうか」という質問です。 前回、できるだけ質問者の友人(日本人)がどこにいるのかを確定できないものか、ということをお話しました。この質問者の方は、色々聞いたところ、最近では電話番号さえわからず、SNSで連絡を取り合うことが多く、友人などからは連絡先を聞き出せないようです。学生らが今回のように企業のスタートアップをするときには、お互いの連絡先などの情報を十分に開示しあってからでないとなにか問題が起きたときに相手がいったい何者なのかわからない可能性があります。ソーシャルメディアは便利なのかもしれませんが、相手の住所や居所がわからないのがビジネスをするときには問題を引き起こしそうです。やはり、相手の居所については、学校に相談するのが一番良いように思います。 さて、今回質問の核部分ですが、日本に帰ってしまった友人に対して訴訟を提起できるのでしょうか。訴訟を提起することは可能ですが、実際に訴訟が裁判所に係属するのかは微妙なところです。会社をつくったのですから、会社が原告となって、ご友人に訴訟を提起する形になりましょうか。被告となるご友人がアメリカ国内で最後に住んでいた地の裁判所に提起する形になると思います。通常は州の裁判所ですが、相手方が日本にいることが明らかであれば、場合によっては連邦の裁判所に提起することになります。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) メモリアルデー三連休です。アメリカではこの3連休を境にして「夏」ということになります。いろいろなところでバーベキューのお誘いがでてきましたし、屋外アクティビティーが本格的になります。今年は暑くなるのでしょうか。一方日本では梅雨でしょうか。日本からの便りをみると蒸し蒸しジメジメという感じが伝わってきます。私の所属する事務所は、この夏は色々ポジティブな理由で忙しくなりますが、楽しみでもあります。またどこかで皆さんにお伝えできることもあると思います。みなさんは、何か夏に楽しみなことは予定されていますか。
さて、今回からまた皆さんから頂いている新しいトピックを考えていきたいと思います。いただいている質問をまとめますが、英語でいただいた質問なので、私が要点をまとめて考えます。「日本人の友人で大学院(カリフォルニア)に来ていた留学生がいました。一緒にオンラインセキュリティー関係のアプリを開発していました。その友人がもともとのアイディアを持っていたのですが、友人数名とともに会社をつくろうという話になっていました。資金も5万ドル程度親族や学校の友人から借りてはじめていたのですが、その日本人の友人は資金の大部分を持って日本に帰ってしまい、連絡が取れなくなってしまいました。なぜ日本に帰ったのかとか、お金を持っていってしまったのか、など背景はまだわかっていないのですが、やはり状況を明らかにしたいです。会社の運営もできず、困っています。カリフォルニア州で訴訟をしても無駄なのでしょうか」という質問です。 日本人が相手となっている紛争なので、質問者の方は法律ノートに相談を送られたのだと思います。法律ノートの回答は日本語になるので、英語では簡単に返答はしておきましたが、なかなか、相談ができるところがないのだと思います。せっかく、会社までつくって運営をしてきたのに、仲間割れなのか、なにか事情があったのかわかりませんが、起業が頓挫するのは気持ち良いものではありません。また、せっかく貯めた資金が一部でも持っていかれてしまっては、実損も生じているわけですから、訴訟をしてでも咎めたいと思う気持ちも理解できます。 背景がわかりませんし、法律ノートでは具体的にアドバイスをする場ではありませんが、今回いただいた内容を基礎にして、今回の質問について考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) ■ 「国際弁護士」について考える。
ごめんなさい。今回から、溜まっている皆さんからいただいている質問にお答えしていくつもりだったのですが、今回はもう一度、最近私が感じていることについて書かせてください。表題にあるように「国際弁護士」についてです。来週は必ず皆さんからいただいている質問に回答するようにしますので、今回はどうか自分の考えることを書くのを許してください。 最近、日本のテレビでコメントするようになりました。私の古くからの友人が勤めるテレビ局だと信用できるかと思い、その局に絞って話をさせてもらっています。色々気を遣ってもらっているのですが、自分が話したいこととか、視聴者に知ってもらうほうが良いことなどがあるのですが、テレビというのは話す時間があまりにもないので、その点は心苦しいです。法律ノートのほうが好きに書けるのでやはり、文章のほうが良いのかもしれませんね。 別にテレビに出たいとは本当に思っていなかったのですが、あまりにも、「国際弁護士」と語ってテレビで憶測ばかり言っている人たちに呆れたのがきっかけになりました。今、私はアメリカのプロ野球選手の話題でコメントをしているのですが、テレビで「国際弁護士」なる人達が、平気で「そのプロ野球選手が関わっている」と何度も言っていたのです。そのとき、私はそのような考え方を根本から間違っていることをある理由から言えたので、あまりにもひどいことから出たくもないテレビで言うことにしました。「国際弁護士」という人たちが、さも専門家の意見のように言っているのが許せなかったからです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) ◾️フルーツ
亡くなった母のことを思い出して、グアバジュースを買いました。よく見ると砂糖がすごく入っているのですね。母の日に亡き母に供えました。皆さんのご自身の母親に対してお気持ちを表されましたか。母親がいなければこれを読まれている全ての方もこの世には存在していないのです。私も普段は飲まないのですが、今日は、母と一緒にグアバジュースを飲みました。 今回は、皆さんからいただいている質問にお答えするのを一回お休みさせていただき、思い出話をさせてください。また、来週、皆さんからいただいている質問を考えていきます。私は親から強靭な体と心をもらったと思っています。もちろん色々なファクターはあると思いますが、子供の頃からとにかく牛乳が好きで、当時は実家に配達される牛乳を飲みまくっていました。それからもう一つ必ず私の母が毎日やってくれたのは夕食後のフルーツを食べることでした。私や妹の前で、りんごをむいてくれたり、イチゴを用意してくれたり、ブドウのふさからみんなで摘んだりしながら、夕食後に団欒をしていました。フルーツを食べるのは欠かさなかったように思います。最近ではフルーツをあまり食べていないなぁ、と思いますが、子供の頃はとにかく果物と牛乳を摂取したことはかなり記憶があるところです。 母は時々、グアバジュースと桃のネクターを飲んでいました。私がこっそり飲んでいると怒っていたように思います。そのくらい好きだったのでしょう。母が美味しそうにジュースを飲むのは鮮明に覚えています。母が他界する前、母の日に良かれと思って、柑橘類を送ったのですが、肝臓を悪くしていた母は、柑橘類は食べられない、と怒っていたように思います。私の配慮が足りなかったのかもしれませんが、やはり私の母とフルーツは私にとっては、切り離せない思い出です。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) この週末に、1999年から懇意にしていた方が亡くなったので、葬式のかわりに行われていた偲ぶ会に出席してきました。田舎での白人ばかりの会に私が姿を現すと、最初は「なんだ」という感じの視線でしたが、私が誰かわかると皆さん、涙ぐんで抱擁の嵐となりました。私も亡くなってしまった方とその旦那さん(すでに他界されている)にとてもお世話になり、私も色々お世話しました。25年の思い出はかなりの量になります。ご家族と思い出話に耽りました。刑務所に入っていた息子さんも良い年になり、今では立派に自分でビジネスをやられています。お孫さんの刑事弁護をしたことがありますが、その子も立派になって働いています。四半世紀の思い出を反芻していると、涙が抑えられませんでした。そして寂しいものです。
さて、前三回考えてきた、「Webなどのデジタル系デザイナーをしています。受注が増えてきたことから、今まで外部のデザイナーに外注していたのですが、一人新たに専属で採用をしようと思います。新規採用をするとなると、外注に比べて色々な面で注意が必要と友人やネットの情報で目にします。どのようなことを注意しなければならないでしょうか」という質問を続けて皆さんと考えていきましょう。 前回は、どのような内容を就業規則に盛り込むのか、ということについて考え始めました。質の高い就業規則は、雇用者、被用者の権利義務を網羅しているので、人数が少ない職場でも作成をお勧めできます。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 週末に、運転をしていたら「パレスティナを救え」という路上での平和なデモが行われていました。先週アメリカはウクライナへの追加支援を決めたところでもあります。最近の戦争は政治的なエゴの部分も多そうで、無関係な子供まで殺されるというのは心が痛いです。デモを見ていて、気持ちはわかるのですが、実際問題として、どのようにすればこのような無益な殺生をなくせるのか、せっかくインターネットのように情報や意見が交われる場があるのですから、活用するなりして検討してほしいものです。ITの時代になって、武器は発達したようですが、人間の平和に対する知性は、ずっと発達していないように思えています。
さて、前二回考えてきた、「Webなどのデジタル系デザイナーをしています。受注が増えてきたことから、今まで外部のデザイナーに外注していたのですが、一人新たに専属で採用をしようと思います。新規採用をするとなると、外注に比べて色々な面で注意が必要と友人やネットの情報で目にします。どのようなことを注意しなければならないでしょうか」という質問を考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週は、中東の戦争に関するデモがベイエリアで行われ、私が通勤しようとすると橋が封鎖されていました。なんでも、重いものや、車に、戦争反対のデモをしている人たちが自分をくくりつけて完全に道を封鎖してしまったようです。まったく車が動かずに駐車場のようになってしまいました。私もオフィスに行くのに遠回りをしてやっとたどり着きましたが、一時間以上時間とガソリンを浪費しました。デモの趣旨はわかりますし、表現の自由ではありますが、他の人の権利とぶつかるときには、気をつけなければなりません。デモをやった人たちに対して、かなり怒っている人たちもいるようで(病院にいく必要がある人もいた)、デモを行っただけでは済まないような状況になってきています。刑事事件化するかもしれません。少なくとも迷惑を被った人たちは、どのようなベクトルかはわかりませんが、この中東問題については忘れなくなったように思います。そういう意味では、デモの人たちはある意味成功した結果を残したのかもしれません。
さて、先週に引き続いて「Webなどのデジタル系デザイナーをしています。受注が増えてきたことから、今まで外部のデザイナーに外注していたのですが、一人新たに専属で採用をしようと思います。新規採用をするとなると、外注に比べて色々な面で注意が必要と友人やネットの情報で目にします。どのようなことを注意しなければならないでしょうか」という質問を考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) せっかく、週末にゴルフのマスターズをテレビで観て楽しんでいたのですが、イランのイスラエル攻撃が開始されたという速報が入ってきました。ロシア・ウクライナだけではなく中東も泥沼化してきました。色々な思想や政治はあると思いますが、「陣地取り」合戦のようなことを大人がすることで、多大な被害を出している現状は、自分たちの子どもたちに教育している内容と矛盾しているように思います。戦争をして病院や様々なライフラインまで破壊して、まったく罪のない子供たちの命を奪うというのは、手段が度を越しています。暗澹たる気持ちになるニュースです。
さて、今回から新しくいただいている質問を考えていきたいと思います。いただいている質問をまとめると「Webなどのデジタル系デザイナーをしています。受注が増えてきたことから、今まで外部のデザイナーに外注していたのですが、一人新たに専属で採用をしようと思います。新規採用をするとなると、外注に比べて色々な面で注意が必要と友人やネットの情報で目にします。どのようなことを注意しなければならないでしょうか」というものです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 2024年4月8日に皆既日食が東海岸などで見られるそうです。カリフォルニアの友人は、その皆既日食を見るためにわざわざ実家のある東海岸に行くとか言っていました。私は部分日食は見たことはありますが、皆既日食を見た覚えがあまりないので興味があります。しかし、わざわざ東海岸まで行くとなると大変そうです。アメリカ航空宇宙局(NASA)が、皆既日食のサイトを作っている様ですので、気にかけておこうと思いました。日本の歴史の中でも、皆既日食が禍のきっかけだと言って、色々な恐怖を煽っ多様なこともあったらしいですが、神秘的なのでしょうね。皆さんは、見られたことはありますか。春らしい季節になってきましたね。
さて、今回は前回に引き続いて「先日DUI質問とそれに対する法律ノートの回答を興味深く拝見しました。追加の質問があったら、質問ができるとあったので、質問をさせてください。私は学生時代にアメリカに留学していましたが、その時に飲酒運転で逮捕されました。前回の法律ノートの記事にあったように、罰金を払い奉仕活動などもちゃんと終えました。その後日本で就職をしたのですが、このたび転職して、日本からアメリカの駐在員としてカリフォルニア州ではないアメリカ東部に住むことになりそうです。またアメリカに行ける事はとても楽しみにしているのですが、一方で、学生時代に起こした飲酒運転が問題になるのではないかと心配しています。特にビザに影響するのではないかと憂慮しているのです。今は決してお酒を飲んで車も運転しませんし、他に犯罪などの問題はありません。」というものでした。今回続けて考えていきたいと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。 やっと春が来たような気がしますが、これからまたすぐに暑くなってしまいそうな予感がします。フォーシーズンズは、ツーシーズン化していくのでしょうか。これから、フォーシーズンズホテルに対抗して、スリーシーズン、ツーシーズンを商標登録しておいたほうが良いような季節の変化であります。アメリカでは本格的に野球シーズンが開幕しましたね。春を告げるのは、日本は桜ですが、アメリカでは野球という感じですね。
さて、前回から考えてきた質問をまとめると「先日DUI質問とそれに対する法律ノートの回答を興味深く拝見しました。追加の質問があったら、質問ができるとあったので、質問をさせてください。私は学生時代にアメリカに留学していましたが、その時に飲酒運転で逮捕されました。前回の法律ノートの記事にあったように、罰金を払い奉仕活動などもちゃんと終えました。その後日本で就職をしたのですが、このたび転職して、日本からアメリカの駐在員としてカリフォルニア州ではないアメリカ東部に住むことになりそうです。またアメリカに行ける事はとても楽しみにしているのですが、一方で、学生時代に起こした飲酒運転が問題になるのではないかと心配しています。特にビザに影響するのではないかと憂慮しているのです。今は決してお酒を飲んで車も運転しませんし、他に犯罪などの問題はありません。」というものでした。今回続けて考えていきたいと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 春は気候が安定しないですが、今年はまだ寒くなる日も多くて、春分の日を超えたのにまだ本格的な春だなと思わせる1週間に遭遇していません。それでも、花粉はアメリカでも日本でも今年はすごいという話を聞きます。私が子供の頃はあまり花粉で悩むと言うことが話題になってたような気がしないのですが、やはりこの花粉問題が深刻になってきているのはこの数十年の変化なのでしょうか。花粉症がひどい人は本当に辛い時期だと思います。コロナでマスク、ウィルスでマスク、そして花粉症でマスクなどフィルターがないと普通に呼吸もできないと言うのはなんだか考えさせられてしまいます。皆さんの体調はいかがでしょうか?
さて、今回からまた新たに皆さんからいただいた質問を、皆さんと一緒に考えていきましょう。いただいた質問をまとめると「先日DUI質問とそれに対する法律ノートの回答を興味深く拝見しました。追加の質問があったら、質問ができるとあったので、質問をさせてください。私は学生時代にアメリカに留学していましたが、その時に飲酒運転で逮捕されました。前回の法律ノートの記事にあったように、罰金を払い奉仕活動などもちゃんと終えました。その後日本で就職をしたのですが、このたび転職して、日本からアメリカの駐在員としてカリフォルニア州ではないアメリカ東部に住むことになりそうです。またアメリカに行ける事はとても楽しみにしているのですが、一方で、学生時代に起こした飲酒運転が問題になるのではないかと心配しています。特にビザに影響するのではないかと憂慮しているのです。今は決してお酒を飲んで車も運転しませんし、他に犯罪などの問題はありません。何か問題があると、転職にも影響するかなと思い、過去の飲酒運転が私のような場合に何か影響するのか教えていただけると幸いです。」というものです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 夏時間になってこれから本格的なBBQシーズンになっていきますが皆さん、お元気にされていますか。 さて今回は皆さんからいただいている質問にお答えするのを一回お休みさせていただいて、私が最近体験した、謎の状況についてご紹介したいと思います。前回冒頭で少しお話させていただいたのですが、南カリフォルニアの、とある刑務所に訪れた時の話です。
刑事事件関係では、犯罪を疑われている人のことを被疑者と呼びます。逮捕されたとしても被疑者のままです。アメリカでは犯罪を疑われている場合にはSuspectと呼び、逮捕された場合にはarrestedとも呼ばれます。両方合わせて被疑者ということで良いと思います。この被疑者が法律上起訴されると被告人となります。アメリカではDefendantと呼ばれます。被告人として裁判は進行します。裁判が行われている間、被告人は身柄を拘束されない場合と、拘置所に身柄を拘束される場合があります。逃亡の恐れ、証拠などを隠したり破棄したりするおそれ、仕事や家族との密接な繋がりがあるかどうかなどを勘案して拘置所に身柄を拘束するかどうかを裁判所が決めます。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週二日間割いて南カリフォルニアにある刑務所に受刑者との面談に行ってきました。通常弁護士が接見するのは裁判中ですから被告人に会いに行くのです。ところが、一旦刑を言い渡されると受刑者となり拘置所ではなく刑務所に収監されることになります。拘置所には弁護士がよく来るのですが一旦刑務所に入ると、弁護士が仕事としていく事はあまりなくなります。ただ私は弁護士人生で収監されている受刑者に会いに行ったことは何度もあります。次回、一使わせていただいて、この刑務所での体験を法律ノートで考えてみたいと思っています。非常に疲れる出張でした。皆さんはお元気にされていますか。
今回は前二回に続き、いただいている質問をまた考えていきたいと思います。いただいた質問は「友人とビールをスポーツバーで飲んでいました。盛り上がったあと、ライドシェアを呼べばよかったものの、軽い気持ちで自分の車に乗り、運転して自宅に帰る予定でした。しかし、帰り道に警察官に止められました。なんでも止められた理由はナンバープレートの自動車登録が切れていたということなのですが、結局飲酒運転で逮捕されました。飲酒運転を疑われるような運転は一切していません。このような逮捕は許されるのでしょうか。これから裁判になる模様で弁護士に何人かコンタクトしていますが、お金を払わないとそもそも話もしていただけないようなので、質問をしました。」というものでした。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週はいい天気だと法律ノートにも書きました。半袖でゴルフを楽しめるような良い気候でした。ところが1週間経ってこの法律ノートを書いている今週末は山では雪が降っていて、私がよく行くゴルフ場も雪でした。今年はあまりにも寒暖の差が激しいように思います。私の事務所でも咳き込んだり鼻が詰まったりする人が多いようですが、これだけ気温が上下すると体を悪くしてしまうのはしょうがないのかもしれません。私は昨年鼻中隔湾曲症の手術をしてもらい、その時に医師からやるように言われた「鼻うがい」を今でも続けているのですが、そのおかげで一切風邪やウィルス性のものにやられていません。アメリカでも鼻うがい用のキットを売っているので、風邪や熱など、菌やウィルスなどから影響を受けている方は試してみたらいかがでしょうか?
さて、前回から続いて逮捕に関する正当性についての質問を皆さんと一緒に考えていきましょう。前回から考えてきた質問は「友人とビールをスポーツバーで飲んでいました。盛り上がったあと、ライドシェアを呼べばよかったものの、軽い気持ちで自分の車に乗り、運転して自宅に帰る予定でした。しかし、帰り道に警察官に止められました。なんでも止められた理由はナンバープレートの自動車登録が切れていたということなのですが、結局飲酒運転で逮捕されました。飲酒運転を疑われるような運転は一切していません。このような逮捕は許されるのでしょうか。これから裁判になる模様で弁護士に何人かコンタクトしていますが、お金を払わないとそもそも話もしていただけないようなので、質問をしました」というものでした。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 先週出廷していると、もう25年近く一緒に仕事をしている法廷通訳の方と会いました。久しぶりで会話も弾みました。最近忙しくて、ある重大な犯罪事件に通訳としてはいっている、というお話をされていました。ピンときて、その案件のことを聞くと、私のところにまさに相談があった案件でした。ところが、その事件の被害者のなかに、以前私の所属する事務所へ相談されたことがある人がいて、いわゆる「利益相反」に該当するため、受任できなかったのです。詳細は言えませんが、私の経験と能力にとてもマッチしている事件なので、利益相反がなければ、すぐにでも動き出したい事件なのですが、歯がゆいことだ、と通訳の方と話をしていました。その通訳の方に、誰か日本語も英語もできて刑事法廷の経験がある人いないですかね、と言われたのですが、これがいないのです。その通訳の方も裁判所の指示で事件に入っているようでしたが、私が受任できないのをとても残念がっていらっしゃいました。世間は狭い、と言いますが、これだけ長く弁護士をやっていると、この「利益相反」というのは、困ったものだとつくづく感じています。久しぶりの晴天の週末になりましたが、皆さんは外出されて天気を楽しまれていますか。
さて、今回から皆さんからいただいている新しい質問を考えていきましょう。いただいている質問をまとめると「友人とビールをスポーツバーで飲んでいました。盛り上がったあと、ライドシェアを呼べばよかったものの、軽い気持ちで自分の車に乗り、運転して自宅に帰る予定でした。しかし、帰り道に警察官に止められました。なんでも止められた理由はナンバープレートの自動車登録が切れていたということなのですが、結局飲酒運転で逮捕されました。飲酒運転を疑われるような運転は一切していません。このような逮捕は許されるのでしょうか。これから裁判になる模様で弁護士に何人かコンタクトしていますが、お金を払わないとそもそも話もしていただけないようなので、質問をしました」というものです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 最近では、私のアンテナが鈍っているのかもしれませんが、法律系のピンとくる映画がありませんでした。弁護士ドラマというのは、やはり法廷を実際にやるのとはちょっと違うな、と思ったり、共感できなかったりです。先日観たThe
Burialという映画は、もちろんエンタメ的な誇張はあるものの実話をベースにした法廷弁護士の話で楽しめました。ジェイミー・フォックスとトミー・リー・ジョーンズが良い味を出していました。派手すぎる弁護士の演出に笑ってしまいましたが、法廷での失敗、苦悩、クライアントとの関係構築、などは自分も観ていて共感するものがありました。昔、新聞記事で読んだディズニーを訴えた弁護士だな、と思って見始めましたが、アメリカの人種差別のなかで戦う弁護士ってすごいな、と思いました。アメリカならではのドラマです。陪審裁判は実際やると、心身ともに疲れるのですが、それでもやはり弁護士をやっている醍醐味なのです。噛み締めました。 さて、前二回は、私の所属する事務所を語った詐欺について考えましたので、その前から考えていた皆さんからの質問に対するお答えを再開したいと思います。いただいていた質問は「日本に在住のものです。最近アメリカで親族がなくなり、相続人が日本在住の私しかいないものですから、カリフォルニア州にいる弁護士に委任をして相続手続きを代行してもらいました。手続きはうまくいったのですが、最後に精算の段階になって、なんでも相続財産管理人の費用と、その弁護士の費用と同じ金額を二回取られていました。その弁護士には法律的には問題はないと言われていましたが日本の弁護士からはそれはおかしいのではないか、という指摘を受けました。その二回払った金額を返してもらうことはできないのでしょうか。」というものでした。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) MSLGを語った詐欺について(2)
前回、私の所属する法律事務所を語った詐欺が起こっているということを法律ノートで書いて注意喚起をしました。今回はその後についてもう一度注意喚起を含めて考えていきたいと思います。 前回の記事を書きましたが、少なくとも8名の方々から、同様の詐欺の持ちかけがあったという連絡をいただきました。全ての方に当事務所から即時連絡を行い、絶対に応じないように、アドバイスをしました。少なくとも、当事務所にご連絡をいただいた方々の被害は防げたと思います。心配なのは、弁護士ということを語る詐欺によって、当事務所に連絡もなく、対応してしまった方がいなかったかどうかです。本当に、何らかの被害が生じないことを祈っております。 犯人は、もちろん特定されないように、色々な手口を使っていますが、今回の潜在的な被害者の方々のお話を聞くとパターンが見えてきます。ですので、どのようなロマンス詐欺やFX詐欺、そして、今回のようなその被害を回復するために何かする、といった詐欺については、以下の点が少しでも、わかった場合には絶対に取り合わないでください。 1 ビットコインなどの仮想通貨で、お金を振り込め、何らかの対価交換をしろ、といった時点で、まず全て詐欺とみなすべきです。世の中の通常のビジネスでビットコインでしか支払いができない、ということはあり得ません。ですので、「仮想通貨」での支払い、という話が持ちがった上で、どうか、何らかの支払いをすることはやめてください。何か期待があろうが、対価を得ることを予定していようが、とにかく、どのような場合でも、「仮想通貨」で支払え、というのは詐欺だとまずみなして良いと思います。今回、当事務所を語った詐欺でも、「カリフォルニアの裁判所は支払いを仮想通貨でしか受けない」といったやり取りがありました。常識に照らして、そのようなことはあり得ません。しつこいようですが、「仮想通貨」というキーワードが出てきたら、もう、連絡は詐欺であるという考え方をするべきです。この仮想通貨で支払え、というのは、詐欺を行った者の素性を隠すことに最適と言えます。少なくとも、詐欺行為者の銀行口座がわかれば、法律的なアクションは取れます。どのような、インターネットを使った詐欺でも、仮想通貨で振り込んでしまう、という行動があると、仮想通貨の振り込みは、本当にトレースができないので、なすすべがありません。日本だけではなく、ロシア、中国などの国を挟んで送金となりますので、追うことが警察機構にしても弁護士にしても、難しくなります。 2 最近では、Amazonなどの大手の通販メーカーを語って、何らかの方法で情報を抜いたり、金銭的な要求があったりしますが、電子メールで来た場合には、必ず迷惑メールを識別できる設定を導入し、差出人を確認することが必要です。 3 今回の法律事務所を語る詐欺については、日本の同業者何名か聞いたところ、同様の手口での詐欺がすでに行われているようです。これらの法律事務所を語る詐欺は以前に、すでに詐欺に遭っている方達、または、何らかの方法で、個人情報を抜き取られている方々をターゲットとしているようです。そうすると、見たことのない電話番号から、電話がかかってくるようです。電話がかかってきて、Signalという履歴が残らないSNSを利用することを勧めます。法律事務所などの公的にやり取りの履歴を残すことを重要と考えている機関が、そもそもSNSを使いません。法律事務所の中には、LINEを利用するところもありますが、私は信じられません。とにかく、電話を受けて、「何か、新しいSNS、通信方法を設定せよ」という内容であれば、それは詐欺であるとみなしてください。 とにかく、お金さえ払わなければ詐欺に遭いません。ですので、仮想通貨を代表として、何か、ギフトカードを買って番号をおくれ、などということで、銀行振込が用意されていない持ちかけは、詐欺だと思ってください。 今回、当事務所の名前を語る詐欺に関しては、まだ詐欺の被害に遭っていない方々からの連絡がありましたので、犯人の端緒がまだ、あまり掴めていません。しかし、一方で、二週間前に、当事務所が著作権違反の犯人を特定する訴訟を提起していることに対する意趣返し反応であろうというタイミングであります。そうすると、ある程度犯人は特定できていけそうなので、やれるところまでやってみようと思っています。8人の協力者の方から得た情報によると、日本の携帯電話である070から始まるものを犯人は利用していたので、日本の警察と協力して電話をすると、犯人が使用していた電話番号2つは、留守番電話につながりましたので、どこかで契約がなされているようです。警察の方がまたこの電話番号については追ってくれることになりました。私は別途、一味であるであろう銀行口座などの特定などをして協力していくことになりました。今回は、日本人であろう犯人が、すでにロマンス詐欺、FX詐欺に逢った人の名簿を入手(または、その犯人)して、日本人をターゲットにしているので、どこかに端緒があると思います。なかなか警察の人たちも追い込むことは難しいかもしれない、と言っていましたが、私はこのような法律事務所を踏み台に詐欺をしようとする連中は絶対に許しませんので、やれるところまでやります。 読者の皆さんも何か情報があれば提供をお願いいたします。 前回から新しい質問にお答えし始めましたが、少々緊急性が高く、読者の方にも周知させていただきたいことがありまして、一回皆さんからいただいている質問にお答えするのは、休ませていただきます。 ちょうど先週、消費者系の事件を多く扱う日本の弁護士と話をする機会がありました。その際に、去年までは副業に関する詐欺的な行為が多かったが、去年から今年にかけて、国際ロマンス詐欺のような事例が急増しているということでした。日本国内にいる日本人をターゲットにして外国人がアクセントのある日本語でSNSなどを通して近づいてくるそうです。多いものでは数ヶ月で数千万円も騙し取られたという事例もあるそうです。手口がどんどん巧妙になってきているそうで、最初は、簡単な副業でお金儲けをしませんか、ということで近づいてきて、気付かないうちに、だんだんエスカレートしてくるそうです。ある程度仕掛けが成功したときに、恋愛話を持ちかけたり、一緒にビジネスをしようと持ちかけたり、といった方向になるようです。また詐欺はお金を詐取することをもちろん目的にしているのですが、銀行振込だと受取人口座が最近日本でも法改正があり、差し押さえが容易になってきましたので、足がつく。そこで、仮想通貨を買わせて、取引させるという手口が頻繁になってきているそうです。とにかく会ったこともない人や、まったく実態の掴めない会社などに対して、SNSで気軽にやり取りをしてお金を送るのは、一切詐欺であるという前提で身構えるべきだと思います。 この数日間に少なくとも二件の問い合わせが私の所属する事務所にありました。すぐに詐欺であるということを伝え、絶対に連絡をしてはいけないとアドバイスしました。私の所属する事務所も詐欺に使われるほど有名になったということでしょうか。以下、今回の詐欺についてメールをいただいた方一名については、やり取りをさせていただき、その手口を教えていただきました。もちろん、私の所属する事務所は実際に依頼がなければ連絡をしません。私の所属する事務所を語るような連絡があった場合には、すぐに連絡を取らず、必ずメールでも電話でも良いので、私どもに確認の連絡をいただければと思います。 今回、とても丁寧に情報を提供していただいた方の文面を、匿名性を確保しながらご紹介したいと思います。いただいた内容は、「Marshall Suzukiのカリフォルニア州弁護士の田口を名乗る女性から私は昨日携帯に電話を受けました。日本人の国際ロマンス詐欺の案件で、犯人グループがカリフォルニア州内に特定でき、詐欺金額を一部回収する案件に今関わっているところ、犯人グループの持つ被害者情報の中に、私の名前と携帯番号があった。ついては私についても、被害金額を回収できる可能性があるので連絡した。今後の連絡を取り合うためにSignalアプリをインストール頂き、連絡を取り合うこととしたい」との内容だったと言います。そもそも、証拠を残すことが職業の一部である弁護士が、過去の履歴が消えてしまうSNSのSignalをインストールしろ、などというのは不審に思えます。私の所属する法律事務所に「田口」などと名乗る女性は存在しません。仮に、カリフォルニア州弁護士というのであれば、登録番号があるはずですから、その登録番号を聞くことも重要だと思います。それにして、方法論について手が込んでいます。たぶん、Signalというアプリを通じて、今度は着手金を仮想通貨で送れといった内容になるのでしょう。この記事は、私の所属する事務所のWebページにも貼り付けるようにしますが、読者の皆さんも、何か私の所属する事務所から、不可解な連絡を受けた場合には、まず私どもにご連絡いただき、必ず確認していただくようお願いします。 今回、私に通知をしてきてくださった方は、数年前に詐欺のFXサイトを通して、資金を振り込んでしまい、気づいた後に日本で弁護士に依頼をされて、送金先を特定しようとされているようですが、まだ特定はできていないようです。この方が推測されるには、このFXサイトの詐欺グループが、被害者リストを有しており、その被害者リストが出回ってしまったのではないか、ということでした。そして、詐欺FXサイトによる元々の被害を回復するという虚偽の建前で、私の所属する事務所の田口弁護士という設定をしたようです。 被害者を救済する仕事の弁護士まで語って、詐欺の被害者から、さらにお金を詐取しようというのは、言語道断、卑劣な行為を平気で行う人間がいるものだとかなり私自身も憤りを感じています。とにかく、儲け話、恋愛話、表面的には利益になる話、などの連絡が来たらまず疑うべきですし、さらにお金を送金したり、仮想通貨を買えなどという話が来たら、レッドアラートだと割り切って、絶対に信用してはいけません。私の所属する事務所を語る犯罪で被害が出るのは絶対に避けたいですので、Marshall Suzukiの名前を使って、心当たりのない連絡があれば、必ずメールでも電話でも良いので、まずは確認のご連絡をください。いつでも優先的に、ご回答差し上げます。 しかし、この詐欺グループをどうにかして捕まえてとっちめてやりたいものです。許せないですね、弁護士名義を語って詐欺をするなんて。ということで、今回は、被害者を絶対出したくないので、緊急性をもって記事にしました。また、通報をしてくださった方々には、本当に感謝しております。ありがとうございました。 |
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