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【小説シリーズ】陪審喚問の時(The Grand Jury)

4/29/2019

 
本記事は、本ブログ作成前(2000年代)にMSLGのメンバーが執筆した小説です。現時点の法律や制度を前提にしたものではありませんので、ご留意下さい。
毎週概ね月曜日に、20回に分けて配信します。今回は第14回目です。

=====================



第14章 刑事捜査 (Criminal Investigation)
 
時間を少し戻しましょう…。私が水曜日の午前中に真治君の刑事法廷、午後はしつこいカニングハムと対決している最中、FBIも忙しくしていました。私の持っている…いやコンピュUSAにあるパーム抜きでもある程度事件の証拠を固めつつあったのでした。
水曜日の朝、マックブライドと私は、事件のことや麻薬のことについて法廷の外で話し合いましたね。その後、私がプリ・トライアルで裁判官のチャンバーに入っていたとき、傍聴席にいたマックブライド捜査官のところに、捜査中ということだったギャリソンについて同僚のFBI捜査官から待ちに待った情報が入ってきたのです。ですから彼は途中でいなくなったのですね。
携帯電話の振動で、マックブライドは傍聴席を離れ、また日差しが明るい廊下に出ます。
「マックブライドだ。」
「グッド・ニュースです、捜査官。」
「昨日、あの弁護士の小山から受け取った写真の男…リック・ギャリソンをスポット(発見)しました。」
「それは、エクセレント・ニュースだ。」
マックブライドの電話を持つ手に早まる心臓の鼓動が伝わってきます。
あの、イタリア人っぽい顔だちをしているリック・ギャリソンの居場所をFBIは付き止めたのです。私の撮った写真にあった車のナンバー・プレートをもとに捜査が進められたのです。
「マックブライド捜査官、発見しただけではありませんぜ。」
「もったいぶるなよ。」
マックブライドは鼻を鳴らしました。
「潜伏先もつきとめました。」
「でかした。」
「40人突っ込んでいるんですからね。スピードが勝負です。」
マックブライドは一息つきました。気持ちを押さえて質問をしていきます。
「ギャリソンはどこにいる。」
「仲間のところに潜伏しています。」
私に写真を撮られてから、ギャリソンはコロンビーニ一家の残党である仲間の家に転がり込んでいたのです。
「地理的には?」
「サンルイス・オビスポです。」
サンルイス・オビスポという街はサンフランシスコから南に200マイルほど下った、ちょうどロスアンジェルスとの中間に位置する街でした。あまり大きくない学生町です。FBIもいったん追跡している者の面が割れると、捜査は電光石火です。その潜伏している付近に停めてある車のナンバーがギャリソンが借りたレンタカーのナンバーと一致します。
ギャリソンを見つけたことで、FBIは色めきだちました。マックブライドは一線の捜査官としてギャリソンだけを逮捕するようなことはしませんでした。
「わかった、すぐに計画を立てる。見張りを頼む。」
「イエス・サー。」
知らせを聞いたマックブライドは直ちに直属の捜査官を現地に直行させるとともに、完璧な盗聴器具の設置と見張りをたてる準備の手配をしました。
「待ってろよ。コロンビーニども。必ずおまえらのラインを根絶してやる。」マックブライドは押し殺した声でつぶやきました。
 マックブライドは、私が申し立てた起訴取下げの申立てについての審理が来週の水曜日に行われることを重々承知していました。また、FBI側が決して有利ではないことも知っていました。マックブライドは慎重にギャリソンの動きを見守りました。
サンフランシスコで指揮をとるマックブライドに、時を追うごとに有力な情報が捜査員からもたらされます。マックブライドは決して焦りませんでした。しかし何も大きな収穫がないまま1週間過ぎれば、真治君の起訴取下げの申立ての審理期日がやってきます。それまでになんとしてもコロンビーニにかかわる麻薬捜査を進めなくてはなりません。FBIにしても1つの麻薬捜査に多大な時間を費やしているわけにはいかないのです。もし、捜査が行き詰まれば、真治君の起訴が取下げとなった時点で、このコロンビーニの捜査の人数は大幅に削られてしまうでしょう。ですから、マックブライドにとってもこのギャリソンのような小物を捕まえるだけではインパクトが弱いと考えているのです。
「ボスさん、早く出てきてくれよ。」
マックブライドの独り言です。
 面が割れているギャリソンは、大きな空港つまりサンフランシスコやロスアンジェルスからはまず国外逃亡しないでしょう。この小さな街、サンルイス・オビスポから船または小型ジェットで逃亡の伝手を探るつもりなのでしょう。このままアメリカに居つづけることは、ギャリソンにとって対警察でも対組織でも危険です。必ず動く、とマックブライドは読んでいました。
FBIのサンフランシスコ本部で指揮を取っていたマックブライドに私が電話をかけたのはこのころでした。ギャリソンを見張っている間に私の家に入りこんできた賊がいるという話を聞き、マックブライドは大きな組織が積極的に動いていることを再認識しました。捜査班とマックブライドが私の家の検分を終わり引き上げた後、つまり私が真治君とカップラーメンを食べていたころ、マックブライドは連邦のマラック検事と二人でコロンビーニ一家について話をしていました。
 
深夜の検察局に職員はほとんとどいません。しかし、他の建物と変わらず、夜でも電気はつけっぱなしにしてあります。マラック検事はマックブライドが来るのを、待ち望んでいたようでした。マラックの顔がはれていて眠たそうです。そのためか、さっそく本題に入ります。
「マックブライド捜査官、その後どうですか。」
「検事、やはり敵は大きいですね。」
「というと…」
「ギャリソンという小物は見張ってあります。盗聴も完璧です。」
「盗聴しても証拠にはならないが、いいきっかけとなる情報がつかめるかもしれないな。」
「今は待ちの状況です。」
「来週の水曜日はシンジ・フクモトの起訴取下げの申立ての審理がある。」
「わかっています。」
「弁護士の小山の言っていることを裁判官が買うかもしれない。」
「その危険性は充分わかっています。」
マックブライドは真剣な目でマラックを見つめました。
椅子を揺らしながら、マラックはマックブライドの目を値踏みします。ちょっと間を置きながら、マラックは続けます。
「捜査官、本当ですか。あの大物弁護士のビクター・カニングハムも捜査の対象になってるって。」
「私のFBIの内部報告書をご覧になったのですか。」
「そうです。ちょっとびっくりしました。」
「死んだロビンス氏とメキシコに何度も飛んでいるんです。」
「それ以外にカニングハムをコロンビーニとくっつける要素は?」
「多額の出所不明の入金がカニングハムにあります。それも南米のコロンビアやメキシコから直接入ってくるのではなく、ケイマン諸島や香港を経由して入金されています。」
「入金があったというだけでは、麻薬の関連性は語れないよ。なんでも、カニングハムは南米にもクライアントをたくさん持っているそうじゃないか。彼の弁護費用は高そうだからな。」
マラックはにわかに興味を失ったようでした。
「マラック検事、2、3年前にコロンビーニ一家を撲滅したというニュースが入ってきましたが、そのあともサンフランシスコや他のカリフォルニアの大都市での麻薬犯罪は一向に減っていません。いや、増えている。」
「私も麻薬事件にはうんざりだ。」
マラック検事は自戒のようにつぶやきます。
「私は、コロンビーニが全滅しているとは到底思っていませんでしたし、現にギャリソンが動いている。」
「それはわかっている。しかし、証拠をもう少し積み上げない限りカニングハムを裁判所に連れてくるのはまずいだろ。」
「その証拠を今、固めています。」
「質のよい証拠が揃うといいが…。来週の水曜日にシンジ・フクモトが起訴取下げになってしまったら、このコロンビーニに関する捜査は大打撃を受けることになってしまう。」
マックブライドは立ちあがり、マラックの部屋の棚にある法律の本をいじりだしました。
「検事さん、実は私、体をこわしていましてね。」
「どういうことですか。」
本を品定めするようにしながらマックブライドは続けます。
「悪性の腫瘍なんですわ。胃の方なんですけどね。」
「そうなんですか。」
「入院すれば、3ヶ月で治るとは言われているんですが、第一線でやっていくのはもう無理かな、と思っているんです。」
「…。それは悲しいニュースだ。」
「これが最後の捜査になるかもしれません。だから…だからどうしてもやり遂げたいのです。」
「カニングハムを捕まえたいんですね。」
「今まで浮かび上がっている人間で、組織を操れるだけの頭と行動力それに適切なコネをもっているのは彼一人ですから。」
「彼を押さえれば組織をつぶせるかな。」
「単純かもしれませんが、それが一番効果的だと思います。」
マラックはため息をつきました。そのため息に反応したようにマックブライドは机をはさんで、マラックの正面の席に腰掛けました。
「マラック検事、お願いがあります。」
「なんでしょう。」
「大陪審でカニングハムを起訴に持ちこんでいただけないでしょうか。」
「うむ…。」
マラックは天井を見据えて考え込んでしまいました。
「マックブライド捜査官、ちょっと時間をください。」
「考えていただけますか。」
「できれば、もうちょっと証拠が欲しいね。大陪審を説得する証拠が。」
「証拠、ですね…。また明日検事のところに寄らせていただきます。」
「がんばってください、マックブライド捜査官。」
「レーター(Later:それじゃ後で)」
 マラックは、マックブライドの背中をじっと見つめていました。
夜はふけていきます。
 
FBIの事務所に戻り、マックブライドはギャリソンに関するニュースを待ちつづけます。毛布に包まって仮眠を取る捜査官もいましたが、マックブライドはまったく眠ろうとはしません。
定期連絡がはいりました。
「マックブライドだ。」
「捜査官、ご苦労様です。」
「今日、ギャリソンは何本か電話をかけました。携帯電話からです。」
デジタルの携帯電話の傍受は一般には難しいものとされていますが、FBIのバス一台にぎっしり載せられた機器があれば、従来の電話よりもクリアーに傍受することができます。ギャリソンが電話をかけるたびにその相手方の番号から持ち主を割り出し、捜査が開始されます。機動力が注がれ、ギャリソンの相手方が次々にマークされます。
「なにか収穫は?」
「ギャリソンの女は割り出しました。」
「女か…。他には?」
「いえ、女だけです。」
「内容は?」
「まったくの世間話…というか突然ギャリソンがいなくなったために、荒れ狂っている女をギャリソンがなだめていました。麻薬とは関係がないようです。」
「それじゃ、意味ないな。」
「しかし、苦労しました。ギャリソンが使っている携帯電話なんですが、最新のやつなんです。プロテクションがきつくて電波の割り出しがいつもより大変でした。」
「それはごくろうさん。」
「最近の携帯電話はEメールとかまで送れちゃいますからね。なんでもできるんですよ。」
「Eメール…、それだ。」
マックブライドの頭の中でもこれまでたびたび標的にされていたコンピュータとEメールが結びつきました。
「マックブライド捜査官、Eメールの送り先の割り出しを進めましょうか?」
「できるかね。」
「やってやれないことはないですが、送り先の相手がどこの誰かをつきとめるのは難しいかもしれません。」
「とにかく頼めないかな。」
電話を切ったマックブライドは、体をほぐす意味もこめて、部屋中を歩き回りました。5分もしないうちにさっき電話をしてきた現場の捜査員から電話がありました。
「どうだった。」
「Eメールのアドレスはわかりました。Vgod@….comです。ギャリソンが2件送信しています。内容は特殊なコードで守られていてわかりません。」
「それじゃ、そのメール・アドレスかドメイン・ネームの持ち主はわかるか。」
「それも確認しましたが、現実に存在しない人の名前でユーザー登録がされています。」
マックブライドは5分程度の捜査でここまで割り出せる自分の属する組織の捜査員と機械の能力に感嘆しました。しかし、本音は…、
(手詰まりだな。)
 
朝になりました。
捜査員が、またギャリソンの携帯電話からEメールが電波を通して送られたとマックブライドに連絡があったのは朝6時過ぎでした。
ここで、マックブライドはひとつの決断をしました。
「踏み込んで、ギャリソンを逮捕しろ。」
「いいんですか。」
「その携帯電話を押収するのを忘れるな。」
30秒後には、ギャリソンはFBIの手に落ちていました。ちょうど、もう1件Eメールを書くのに必死になっているギャリソンを捕らえたために、携帯電話はすんなり、FBIの手に落ちました。
捜査員の一人がつぶやきます。
「いい電話だな…。俺が欲しいくらいだよ。」
 手袋をはめて、ギャリソンの携帯電話を検分していた捜査員が、送信済みのメールを発見しました。そのメールにはこう書いてありました。
ヴィクター、リック・ギャリソンだ。
今いるところは言えない。
とにかく、あのくそ弁護士の小山の処分を頼む。
捜査員は、新たな証拠を発見し色めきました。マックブライドは狂喜しました。
マックブライドは携帯電話の保存はもちろんのこと、携帯電話に入っている情報をすべて知りたいとを指示しました。調査には15分ほどかかりました。遅い、と舌打ちしたマックブライドはファックスで送られてきた電話番号のリストに目を移します。
送られてきたリストには携帯電話の番号から、誰が所有している電話なのか住所や持ち主もすべて割り出してあります。15分じゃ早いですよね。そのリストに、カニングハムの事務所に通じる電話番号が見つけられました。
(カニングハムか、胡散臭い奴だな。)
ちょっとの間を置いて、マックブライドは自分の机の上にある電話を使って検事局に電話をいれました。
「US Attorney’s Office(検事局です)。」
「マラック検事をお願いします。」
ちょっと待たされて、マラックが電話に出ました。ちょうど法廷がはじまる前準備をしていたところなのでしょう。
「検事、昨日はどうも。」
「あれから、なにか掴めたかね。」
「ええ、かなり面白い証拠が手に入りました。」
「聞かせてもらおう。」
「はい。」 
「捜査に進展があったんだね、マックブライド捜査官?」
マックブライドはさっき眺めていたファックスを片手に話をきりだします。
「おおありです。」
マックブライドはカニングハムの電話番号がギャリソンの携帯電話から割り出されたこと、それに送信済みのEメールのことなど、順番を追って話していきます。
マラックは考え込んでいるようでした。
そのとき、マックブライドの携帯電話が鳴りました。
「マラック検事、またすぐにかけます。」
といって机の上の電話を切ります。
携帯電話を耳に当て、ハローと言おうとすると、受話器の向こうから
「収穫です」という声が聞こえてきました。
「マックブライドだ、どうした。」
「サンフランシスコの捜査班から連絡があり、ギャリソンが住んでいた家にある留守番電話からカニングハムのメッセージが見つかりました。どうも2、3日前のらしいですね。」
「それは素晴らしい。」
「内容は、様子をうかがいにかけてきているだけですから、なんとも言えませんが…。」
「でも、電話をしてきているのだから、有罪になるかならないかはこれからの捜査に任せるとして、起訴はできるだろう。」
「いけるかもしれませんね。」
電話を切ったマックブライドはマラック検事に再度電話をかけて、また新しいニュースを伝えます。
マラックのうなずきが、リズム感を持ってきているのがわかります。マックブライドは熱心にマラックを口説きました。
「マックブライド捜査官、ちょっと待っててくれ、今ボスの(上席の)検事と話してくるから。」
「OK.」
マックブライドがしばらく待たされると、検事局にじきじきに来てくれという要請がありました。同席しているのは、サンフランシスコ連邦検事局長のイタリア系老検事ジョン・ミラノです。イタリア系の温厚そうな銀髪の紳士です。言葉はあまり挟みません。マックブライドは面持ちを引き締めて、検事局に向かいます。話し合いは2時間にも及びましたが、マックブライドがカニングハムの大陪審喚問を主張して譲りませんでした。
「とにかく、これだけの証拠があれば被疑者として大陪審にかけることには問題はないはずです。それにこれからも捜査は続行していきますが、なにせ相手も大物弁護士です。とにかく防御をさせる前に召喚をするべきです。」
「しかし、後で不起訴となると問題になるな…。」
「間違っているということはないでしょう。小物の運び屋であるギャリソンが小山弁護士のことを述べていましたし、カニングハムもギャリソンとの関係を否定できない。」
「小山ね…。」
マラック検事がつぶやきました。
そのつぶやきを受けて、マックブライドが
「彼は若いけれど非常に有能な弁護士です。勘も良い。私は非常にかっています。背後組織のことはあの弁護士のおかげで見えてきたのです。福本氏が巻き込まれていたのもカニングハムが噛んでいたからでしょう。彼がいなければ事件は進んでいなかったかもしれません。」
と断定的にいいました。
検事局と話し合いを続けていく間にもひっきりなしに、マックブライドの携帯電話が鳴り、電話を切るごとに新しい情報が入ってきます。
マラックとミラノ検事局長はそのたびにじっとマックブライドの顔を見つめます。
電話を切ったマックブライドはマラックとミラノ検事局長を交互に眺めながら静かにこう言いました。
「最初に福本家に麻薬が隠されているといってかかってきた匿名電話もギャリソンの声に間違いありません。声紋が一致しました。」
「ギャリソンをつつけば、もっと何かでてくるな。」
マラックは興味津々になったようです。
「私はカニングハムが組織の上に立つ人間だと確信しています。」
マックブライドは寝ていないためにはれた瞼を一所懸命みひらきながら、検事たちに訴えます。
ミラノ検事局長はマックブライドの言うことに真剣に耳を傾けながら、
「その若い弁護士や君が明らかにしてきた背後組織のボスがカニングハムだったら、すごいことじゃないか。ニュースのヘッドラインにもなるし、これからの麻薬撲滅にプラスになるよ、もっとも彼を有罪にできたらの話だが。」
とつぶやく。
「そのためにも大陪審の召喚を…。」
ミラノ検事局長は
「わかったよ、ほかならぬベテラン捜査官の勘だ、信じよう。」
「あ、ありがとうございます。」
マラックが口をはさみます。
「検事局長、来週の水曜日に小山弁護士が申立てをしていまして。起訴取下げの申立てです、シンジ・フクモトの。」
「その申立ては通りそうなのかね。」
ミラノ検事局長はじろっとメガネを通して、マラックを見つめます。
「え、その、全力を尽くしますが…。」
「それならすぐに動いて、来週の水曜日までになんとかカニングハムを召喚するんだ。それなら、シンジ・フクモトが起訴取下げになっても我々の体面は保てる。」
マラックが激しくうなずきました。
マックブライドはほっとした様子です。
昼前にはサンフランシスコ連邦検事局で召喚状が作成されました。その召喚状が直接カニングハムに送達されたのは、カニングハムが顧問会社の重役とのランチミーティングに出席しようとまさに事務所を出ようとしていたときでした。麻薬密売組織に関する重要参考人として出廷を義務付けられていることが明記されています。期日は、真治君の刑事事件における起訴取下げの申立ての審理と同じ来週の水曜日です。時間は朝9時になっています。​


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