工藤良平 「インターン体験記」
東京大学法科大学院2年 工藤良平
昨年に引き続き、二度目の研修をする機会を頂きました。昨年は与えられた仕事をこなすのに精いっぱいで、ようやく事務所の雰囲気やサンフランシスコに慣れ始めてきたと思ったときに、二週間の研修期間が終わってしまいましたが、今年はある程度心に余裕をもった状態で研修を始めることができました。
今年の研修で一番印象に残った仕事は、会社間におけるConsulting Agreementの契約書作成です。契約書のひな型もない状態から、クライアントからの聞き取りを鈴木さんの監督の下で行い、クライアントの要望事項を具体的な条文の形に一条一条反映させていき、最終的には両社から契約書ドラフトに対する了解を得るところまでの作業を行うことができました。(帰国後、両社代表者によるサインが無事行われた旨を伺いました。)
特に苦労した点としては、契約書のドラフティングの過程で、クライアントのある要望事項に応えようとすれば、別の要望事項と衝突してしまうという矛盾をいかに調和させるかについてです。守秘義務との関係上、具体的な内容を書けないのが残念なのですが、最終的にクライアントに満足して頂ける契約書を作り上げるまでに、クライアントとは何度も何度も修正を加えた契約書案のやり取りを行わせて頂きました。また、もう一つ苦労した点として、クライアントの提供する役務の内容が、あまり私にとっては馴染みのある分野ではなかったため、一体どのような役務をどのような形で提供することになるのかを理解して、契約書のドラフトを開始できるようになるまでかなり時間がかかってしまった点も挙げられます。幅広い分野についての教養というものは一朝一夕には身に付くものではないので、普段から色々な事象についてアンテナを張っておく必要性を強く感じました。
以上のようにドラフトにあたっては苦労した点も多かったのですが、最終的に契約書ドラフトが完成した時には、普段のロースクールにおける生活では味わえない充実感を感じることができました。その他、移民法の案件、和解交渉、リサーチなど、訴訟から取引まで様々な分野における実務を体験させて頂き、鈴木さんを始めとする事務所の皆様には本当に感謝しております。
その他、仕事以外の点でも、他のインターン生と一緒に鈴木さんにヨセミテに連れて行って頂いたり、事務所のパートナーがUCバークレーのロースクールで教えているゼミを聴講させて頂いたりと、一生忘れられない経験をさせて頂きました。
これを読んでいる法科大学院生の皆様の中には、「渉外法務」という法分野に漠然と興味はあるものの、具体的な仕事内容について中々イメージできないという方も多いのではないでしょうか。Marshall Suzuki Law Group, LLPでのインターンは、公法、民事法、そして刑事法など幅広い法分野において、企業だけではなく個人もクライアントとして渉外弁護士の実務を間近で見ることのできる素晴らしい機会であると思います。渉外法務に興味のある方は是非応募されてみてはいかがでしょうか。
昨年に引き続き、二度目の研修をする機会を頂きました。昨年は与えられた仕事をこなすのに精いっぱいで、ようやく事務所の雰囲気やサンフランシスコに慣れ始めてきたと思ったときに、二週間の研修期間が終わってしまいましたが、今年はある程度心に余裕をもった状態で研修を始めることができました。
今年の研修で一番印象に残った仕事は、会社間におけるConsulting Agreementの契約書作成です。契約書のひな型もない状態から、クライアントからの聞き取りを鈴木さんの監督の下で行い、クライアントの要望事項を具体的な条文の形に一条一条反映させていき、最終的には両社から契約書ドラフトに対する了解を得るところまでの作業を行うことができました。(帰国後、両社代表者によるサインが無事行われた旨を伺いました。)
特に苦労した点としては、契約書のドラフティングの過程で、クライアントのある要望事項に応えようとすれば、別の要望事項と衝突してしまうという矛盾をいかに調和させるかについてです。守秘義務との関係上、具体的な内容を書けないのが残念なのですが、最終的にクライアントに満足して頂ける契約書を作り上げるまでに、クライアントとは何度も何度も修正を加えた契約書案のやり取りを行わせて頂きました。また、もう一つ苦労した点として、クライアントの提供する役務の内容が、あまり私にとっては馴染みのある分野ではなかったため、一体どのような役務をどのような形で提供することになるのかを理解して、契約書のドラフトを開始できるようになるまでかなり時間がかかってしまった点も挙げられます。幅広い分野についての教養というものは一朝一夕には身に付くものではないので、普段から色々な事象についてアンテナを張っておく必要性を強く感じました。
以上のようにドラフトにあたっては苦労した点も多かったのですが、最終的に契約書ドラフトが完成した時には、普段のロースクールにおける生活では味わえない充実感を感じることができました。その他、移民法の案件、和解交渉、リサーチなど、訴訟から取引まで様々な分野における実務を体験させて頂き、鈴木さんを始めとする事務所の皆様には本当に感謝しております。
その他、仕事以外の点でも、他のインターン生と一緒に鈴木さんにヨセミテに連れて行って頂いたり、事務所のパートナーがUCバークレーのロースクールで教えているゼミを聴講させて頂いたりと、一生忘れられない経験をさせて頂きました。
これを読んでいる法科大学院生の皆様の中には、「渉外法務」という法分野に漠然と興味はあるものの、具体的な仕事内容について中々イメージできないという方も多いのではないでしょうか。Marshall Suzuki Law Group, LLPでのインターンは、公法、民事法、そして刑事法など幅広い法分野において、企業だけではなく個人もクライアントとして渉外弁護士の実務を間近で見ることのできる素晴らしい機会であると思います。渉外法務に興味のある方は是非応募されてみてはいかがでしょうか。