工藤良平「インターン日記」
東京大学法科大学院1年 工藤良平
2007年9月の2週間、インターンをさせて頂きました。私自身、HPの研修生体験記を見てインターンに応募しようと思ったので、主として法科大学院生を念頭におきつつ、インターンとして経験したことを中心に、若干の感想も書きたいと思います。
1 インターン期間中に体験させて頂いた仕事
(1)訴訟案件
丁度訴訟が多い時期に研修させて頂いたため、民事(家事含む)・刑事裁判について一通り経験することができました。いずれの事件についても、鈴木先生に同行して法廷に入り、相手方弁護士や検事と、鈴木先生のやりとりを間近で拝見することができました。
民事裁判に関しては、(1)証拠法に関する判例・文献調査、(2)相手方準備書面に対する反論の作成、(3)相手方会社の財務諸表分析と損害賠償額の算定、(4)Summary Judgmentを求める申立ての起案、(5)訴状の裁判所への提出と被告への送達(訴状を直接被告へ手渡しました)、などを行いました。
刑事裁判に関しては、事務所から離れた事件現場に鈴木先生と出張して、クライアントである被告人に有利となる証拠の収集や、証人との面談などを行い、また法廷では検事との司法取引の場面を見せて頂きました。
(2)契約書・定款のレビュー
英文・和文契約書や会社の付随定款(By-Laws)のレビューを5件ほど行いました。
(3)その他
そのほか、M&Aに関するメモ作成を行いました。
2 全般的な感想
憲法を除く基本7法科目の実務に触れることができ、また鈴木先生とほぼ一日中行動をご一緒させて頂きながら色々話を伺うことができたので、自分が仮に弁護士になったときにどのような仕事をすることになるのかということの「雰囲気」程度は感じることができたのではないかと思います。
また、普段の学校生活では経験できないであろう強い喜怒哀楽も経験できました。事件が解決した後にクライアントからお礼を言われたときの喜び、Summary Judgmentを起案した事件の概要を知ったときの被告に対して感じた怒り、案件でかかわった方の身の上話を聞いて感じたやるせなさなど、生の事件を通じて感じた感情はおそらく一生忘れることはないと思います。楽しかったことも沢山あったのですが、一番の思い出は山荘での「合宿」でしょうか。丁度週明けの月曜日に1年近くこじれて調停も不成立に終わった事件の陪審裁判が始まるということで、事務所ではなくある田舎の山荘に訴訟資料一式を持ち込んで、前の金曜から泊まりこみで裁判の準備を行いました。バーベキューや観光などにより英気を養いつつ、もう1人のインターン生の益山さんと鈴木先生と3人で夜を徹して議論したり準備書面を作成したりしたのは良い思い出になりました。
3 最後に:事務所の皆様へ
笑いの絶えない職場で、また折に触れて色々親切にしていただいたので毎日出勤するのが楽しみでした。学生生活では得がたい経験をするチャンスを下さった鈴木先生や事務所の皆様に、心の底からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
2007年9月の2週間、インターンをさせて頂きました。私自身、HPの研修生体験記を見てインターンに応募しようと思ったので、主として法科大学院生を念頭におきつつ、インターンとして経験したことを中心に、若干の感想も書きたいと思います。
1 インターン期間中に体験させて頂いた仕事
(1)訴訟案件
丁度訴訟が多い時期に研修させて頂いたため、民事(家事含む)・刑事裁判について一通り経験することができました。いずれの事件についても、鈴木先生に同行して法廷に入り、相手方弁護士や検事と、鈴木先生のやりとりを間近で拝見することができました。
民事裁判に関しては、(1)証拠法に関する判例・文献調査、(2)相手方準備書面に対する反論の作成、(3)相手方会社の財務諸表分析と損害賠償額の算定、(4)Summary Judgmentを求める申立ての起案、(5)訴状の裁判所への提出と被告への送達(訴状を直接被告へ手渡しました)、などを行いました。
刑事裁判に関しては、事務所から離れた事件現場に鈴木先生と出張して、クライアントである被告人に有利となる証拠の収集や、証人との面談などを行い、また法廷では検事との司法取引の場面を見せて頂きました。
(2)契約書・定款のレビュー
英文・和文契約書や会社の付随定款(By-Laws)のレビューを5件ほど行いました。
(3)その他
そのほか、M&Aに関するメモ作成を行いました。
2 全般的な感想
憲法を除く基本7法科目の実務に触れることができ、また鈴木先生とほぼ一日中行動をご一緒させて頂きながら色々話を伺うことができたので、自分が仮に弁護士になったときにどのような仕事をすることになるのかということの「雰囲気」程度は感じることができたのではないかと思います。
また、普段の学校生活では経験できないであろう強い喜怒哀楽も経験できました。事件が解決した後にクライアントからお礼を言われたときの喜び、Summary Judgmentを起案した事件の概要を知ったときの被告に対して感じた怒り、案件でかかわった方の身の上話を聞いて感じたやるせなさなど、生の事件を通じて感じた感情はおそらく一生忘れることはないと思います。楽しかったことも沢山あったのですが、一番の思い出は山荘での「合宿」でしょうか。丁度週明けの月曜日に1年近くこじれて調停も不成立に終わった事件の陪審裁判が始まるということで、事務所ではなくある田舎の山荘に訴訟資料一式を持ち込んで、前の金曜から泊まりこみで裁判の準備を行いました。バーベキューや観光などにより英気を養いつつ、もう1人のインターン生の益山さんと鈴木先生と3人で夜を徹して議論したり準備書面を作成したりしたのは良い思い出になりました。
3 最後に:事務所の皆様へ
笑いの絶えない職場で、また折に触れて色々親切にしていただいたので毎日出勤するのが楽しみでした。学生生活では得がたい経験をするチャンスを下さった鈴木先生や事務所の皆様に、心の底からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。