■年末のご挨拶と2023年の振り返り
法律ノート読者の皆さん、今年も法律ノートにお付き合いくださりありがとうございました。もう、1400回目前です。単純計算すると2年で100回ですから、28年ですか。私の所属する法律事務所に20代の人も入ってきていますから、法律ノートを書き出したあとに生まれてきた計算になります。私自身もう30年ちかく法律ノートを書いているとは感じないのですが、慣れでもあり、こうやって皆さんからいただいた質問を考えていくのはまったく苦にならないからかもしれません。法律ノートを北米毎日新聞に連載し始めた当初、私の人格形成に大きく関わっていただいた恩師である、国際基督教大学と秋田国際教養大学で学長をされていた鈴木典比古教授に、手紙で「淳司くん、とにかく続けていきなさい」と背中を押され新聞社がなくなってからもこうやって続けています。鈴木教授しかり、生きる道や態度を様々な師から、教えていただきここまで来られました。お金ではない無形のものをいただけるというのは幸せなことだとつくづく感謝しています。私はこの年になっても、鈴木教授のように後進を育てていけているのか、と自問してしまいます。「たどり来て未だ山麓」という心境です。 今回は今年最後なので、皆さんからいただいている質問にお答えするのを一回休ませていただき、2023年に私が経験して感じたことを書かせてください。法律のお話とは関係ないので、興味のある方だけ読んでいただければと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 年末ですが、今年は雇用関係の相談が目立ちます。会社側も事業をコロナ後に再編成したり、被用者側も転職や退職を考えたり、雇用者側からの要求に応えたりといった案件が例年よりも増えているように思います。インフレなどの要因もあるのでしょうが根本的にはコロナ禍が数年あったことで、就業に関する考え方も雇用者、被用者両方の観点から随分変わってきたように思います。時代の流れもあるでしょうし、この数年で色々な変化があり、もうもとには戻らないような雰囲気を感じています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、前回から「日本在住の者です。外国人、主に英語圏から来る観光客に自転車ツアーを個人で提供するビジネスを副業でやっています。先日アメリカ(カリフォルニア州)から来た家族に自転車数台を貸し出しました。ちゃんと前金で貸し出すお金とツアー代金はもらっていました。さらに数日自転車レンタルのみを延長したいということでその分も支払ってもらったのですが、最終的には返却に来ず、連絡も取れなくなってしまいました。盗難届は出したものの、後日見つかりました。しかし、貸し出した数台のうち2台はもう乗れるようなコンディションではありませんでした。カスタムメイドの自転車で一台15万円ほどします。被害を弁償してもらいたいのですが、アメリカでの訴訟を日本にいながらできるものでしょうか。」という質問を考えてきました。今回も続けて考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 日本の政治家のニュースを観ていたのですが、パーティー券を売るのはまあ良いとして、そこから得た利益を裏金にして派閥の中で回しているというのは国民にとってはいただけない話であります。かりに、一般の私企業でおなじことをやったら、脱税ですよね。故意に収入を記載しなかったのですから。コツコツ税金を払って生きている一般の人たちにしてみたら、税金から国会運営のお金や政党交付金がはらわれているのに、さらに儲けを出して裏金を作っているといったら、踏んだり蹴ったりの状況です。さらに増税まで考えているとなると、国民は働いて税金を収めようとする気概を失ってしまうように思います。困ったものですね。皆さんは、政治に対してどのように思われているのでしょうか。
さて、今回からまた皆さんから頂いている質問について考えていきましょう。今回考える質問をまとめると「日本在住の者です。外国人、主に英語圏から来る観光客に自転車ツアーを個人で提供するビジネスを副業でやっています。先日アメリカ(カリフォルニア州)から来た家族に自転車数台を貸し出しました。ちゃんと前金で貸し出すお金とツアー代金はもらっていました。さらに数日自転車レンタルのみを延長したいということでその分も支払ってもらったのですが、最終的には返却に来ず、連絡も取れなくなってしまいました。盗難届は出したものの、後日見つかりました。しかし、貸し出した数台のうち2台はもう乗れるようなコンディションではありませんでした。カスタムメイドの自転車で一台15万円ほどします。被害を弁償してもらいたいのですが、アメリカでの訴訟を日本にいながらできるものでしょうか。」という質問です (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 私の友人がアジアに出張中にトコジラミが流行っていて、刺されて痒くてたまらないと言っていました。温暖化というか、今年は暑い日が続いたので、トコジラミの生息領域が拡大しているのでしょうか。アメリカにお住まいの方で「トコジラミ」と言っても、「なんなんだそれ、」と思われるかもしれませんが、いわゆるベッド・バグ(Bed Bug)ですね。カリフォルニアではどこでもいますし、私も何度も血を吸われています。アメリカではどこでもいるのではないですかね、トコジラミ撃退用の噴霧殺虫剤も多くありますし。人々の旅行もコロナ禍以降、普通になってきたので、日本でもそのうちアメリカのトコジラミ噴霧殺虫剤が流行るかもしれませんね。ちなみにトコジラミはシラミではないようです。昔は南京虫と呼ばれていたようですが、今のトコジラミはパワーアップしているようですね。私は気をつけているのですが、みなさんも注意してくださいね。
さて、前回から考えてきた、「はじめまして。サンフランシスコ観光の合間、ダウンタウンで時間貸しをしている自転車に乗っていたところ、後ろから来たスクーターに接触され、怪我を負いました。このような場合でもなんらかの保険で治療を受けられるのでしょうか。」という質問を続けて考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) アメリカではサンクスギビングに突入、そしてホリデームードですが、世界情勢を見ると、ウクライナ・ロシアだけではなくイスラエル・ハマスの戦争があり、平穏に休んでいるような場合ではありません。政治や宗教そして歴史の解釈によって、幼い子どもたちの命を奪うようなことが地球儀で言えば数センチ先で起こっています。人間というものは許容よりも戦うことを選ぶ生き物なのでしょうか。これだけ文明が発達しても、歴史は繰り返される。なんとも、切なくも悲しい世の中であります。皆さんは、どのようにサンクスギビングウィークをお過ごしでしょうか。
さて、今回から新しくいただいている質問を考えていきましょう。いただいている質問をまとめると 「はじめまして。サンフランシスコ観光の合間、ダウンタウンで時間貸しをしている自転車に乗っていたところ、後ろから来たスクーターに接触され、怪我を負いました。このような場合でもなんらかの保険で治療を受けられるのでしょうか。」というものです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 久しぶりに昔からの友人に会いました。心筋梗塞で倒れて、心臓の動きが限られていると言いながら一緒に酒を飲んでいました。外見からみると、白髪が増えた程度にしか見えませんでしたが、色々気を遣っているようで、本人としては大変なのでしょう。同年代の知り合いに色々健康にまつわる問題がでてくる年齢なのでしょうが、健康について考えさせられました。皆さんは、しっかり体を管理され運動されていますか。
さて今回も、「私はアメリカで一時期育ちましたが現在仕事の関係で日本在住です。叔父がカリフォルニアで会社を経営していて、その会社を継がないかと誘いを受けています。概ね家族も前向きなのですが、社長として働くだけではなく、会社(株)も引き取ってほしいと言われています。会社を「買う」ということはしたことがありませんし、まだどのように進めるかなど未知のままです。会社を買うことのメリット・デメリットなどを教えていただけないでしょうか」という質問を続けて考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 最近水泳にハマっているのですが、驚愕の事実にぶつかりました。子供の頃は水泳を習っていました。 当時、平泳ぎは頭を水面下に入れてはいけない、というルールだったと思いますが、実はそのルールは変更されてしまい、今ではひと掻きする間に一度頭が出ていれば良いとなっていることをはじめて知りました。この話をすると、結構、皆さんこのルールを知っているようで、日本人選手が強くなりすぎてルールを変えたなどという人もいました。私はまったく知らずに頭を出して泳いでいたのですが、やられた、と思いました。いつになっても知らないことは人間あるものですね。皆さんは、季節替わりにお元気にされていますか?
さて今回は4回目になりますが、「私はアメリカで一時期育ちましたが現在仕事の関係で日本在住です。叔父がカリフォルニアで会社を経営していて、その会社を継がないかと誘いを受けています。概ね家族も前向きなのですが、社長として働くだけではなく、会社(株)も引き取ってほしいと言われています。会社を「買う」ということはしたことがありませんし、まだどのように進めるかなど未知のままです。会社を買うことのメリット・デメリットなどを教えていただけないでしょうか」という質問を続けて考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 日本には存在しない、「夏時間」がアメリカの州によっては存在し、カリフォルニア州でも今週末には、夏時間が終わります。この夏時間が終わると、「あー、冬が近づいてきているな」という気持ちになるものです。日本から夏時間のときに来られる方のなかは「日が長い」と言われることがありますが、強制的に一時間違っているわけですから当たり前なのです。夏時間が終わって慌ただしくなるのが午後からはじめるゴルフです。日が暮れてしまう前に終わらせるのが難しくなるときがありますね。まだ、11月になっても暖かい日がありますが、皆さんは秋を楽しまれていらっしゃいますか。
さて、今回三回目になりますが、「私はアメリカで一時期育ちましたが現在仕事の関係で日本在住です。叔父がカリフォルニアで会社を経営していて、その会社を継がないかと誘いを受けています。概ね家族も前向きなのですが、社長として働くだけではなく、会社(株)も引き取ってほしいと言われています。会社を「買う」ということはしたことがありませんし、まだどのように進めるかなど未知のままです。会社を買うことのメリット・デメリットなどを教えていただけないでしょうか」という質問を続けて考えていきたいと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) もう、ハロウィンの季節ですね。このイベントを境にしてアメリカは、一気にホリデームードが高まっていきます。各自の仕事も遅くなっていく季節ではあります。しかし、ゴルフに行っても紅葉を見ながら半袖短パンでも良い日がある一方で夜は冬のように冷え込むので、もう「秋」というのは、一瞬で過ぎ去っていくような気がします。つい最近までそうめんを食べていたのに、一気に鍋です。服飾関係の方と話していると、以前は一年間で6つの季節を想定した服をつくっていたようですが、今ではそれもどんどん減っているらしいです。もう暖房の季節ですね。皆さんはこの季節感にちゃんと対応されていますか?
さて、前々回から考えてきて、今回二回目になる「私はアメリカで一時期育ちましたが現在仕事の関係で日本在住です。叔父がカリフォルニアで会社を経営していて、その会社を継がないかと誘いを受けています。概ね家族も前向きなのですが、社長として働くだけではなく、会社(株)も引き取ってほしいと言われています。会社を「買う」ということはしたことがありませんし、まだどのように進めるかなど未知のままです。会社を買うことのメリット・デメリットなどを教えていただけないでしょうか」という質問を考えていきたいと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) ■ 一区切り
前回の法律ノートの続きを書こうと思っていたのですが、先週私にとっての「一区切り」がついたので、そのお話をさせてください。来週、いただいている質問である会社の売買については、再開して考えていきたいと思います。 何が一区切りかというと、事件書類のデジタル化です。30年近く弁護士をやっていると事件の資料は膨大なものになります。特に私の所属する事務所は案件が多く、今までは倉庫を2つも借りていました。気がついて見ると倉庫というのは、よくわからない形で値上げをしていて、かなりの費用を知らないところで払っていたことになります。もちろん金銭では替えられない重要な書類ですので、大事に保管していたのですが、先週ついにすべて手持ちにある事件書類のデジタル化が終わりました。全体で1年半程度かかったでしょうか。もちろん、法律事務所のなかには、業者に丸投げするようなところもあるのでしょうが、自分自身のやってきた仕事を反芻する意味もありますし、クライアントの大事な書類ですから、できるだけ内部で処理をしたかったこともあり、事務所内で完結をしました。事務所の人達も手伝ってくれましたし、私自身もかなりスキャンをしました。 今ではスキャナーも優秀で、まるで現物と変わらない程度の見栄えで保管することができます。私の母親が他界したときに、思い出などをすべてスキャンして、その素晴らしさに目覚めたのがきっかけでした。ある展示会でそのスキャナーのコーナーがあったのですが、その出会いがきっかけで、その企業の「ユーザーの声」みたいなコーナーにまで私の感想が載るまでになってしまいました。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 前回の法律ノートでもう少し秋を楽しみたい、と締めくくったら、この週末は信じられないくらい良い天気で、屋外に座っているだけでも気持ち良い時間を過ごせます。先月、鼻中隔湾曲症の手術を名医にしていただき、痛みがまったくないので調子に乗っていたのですが、激しい運動等一ヶ月は禁止と言われていました。ちょうど一ヶ月経ちまして術後も順調なので、少しづつ泳いだり、ゴルフを復活しています。外での行楽に申し分ない週末でした。ハチドリたちもブンブン飛び回っていますので、砂糖水を取り替えてあげたりしています。皆さんは週末をいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回からまた新たにいただいている質問に関して皆さんと一緒に考えていきましょう。いただいている質問をまとめると、「私はアメリカで一時期育ちましたが現在仕事の関係で日本在住です。叔父がカリフォルニアで会社を経営していて、その会社を継がないかと誘いを受けています。概ね家族も前向きなのですが、社長として働くだけではなく、会社(株)も引き取ってほしいと言われています。会社を「買う」ということはしたことがありませんし、まだどのように進めるかなど未知のままです。会社を買うことのメリット・デメリットなどを教えていただけないでしょうか」というものです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) ダイアン・ファインシュタイン上院議員が天国に召されました。女性の上院議員としては最長期議会に在籍されました。性別関係なく、私が尊敬する政治家の一人です。彼女の功績は枚挙にいとまがないですし、どこでも報道されているでしょう。しかし、彼女の生涯一貫した信条、党派を超え、常に懐が深い態度など、物腰は静かですが、政治家としてあるべき資質を真に備えた政治家した。そして、地元であるサンフランシスコでも私も仕事上色々助けていただきましたが、そのことは地元のためにやるということで、自分の利を考える政治家ではありませんでした。私も様々な彼女の地元における功績を知っていますが、彼女は常に当たり前のように行い、一切「偉ぶったり」、「自分がやったのだ」といった態度はありませんでした。ご冥福をお祈りします。
さて、前二回考えてきた「日本からアメリカに来てから30年以上経ちます。大学院からアメリカに留学してそのまま精密機械の輸出入を扱う会社で25年以上働きました。コロナ禍以降、生活態様が変わり今勤めている会社を退職しようと思っています。円満に退職できると思うのですが、就職時にサインした契約書にあるNon-compete Clauseが気になります。実は、退職したあと、同種のコンサルタントとして一人でビジネスをやろうと思っていたので、契約違反にならないか心配しています。」という質問を今回も続けて考えていきましょう (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 北カリフォルニアでは秋が深まってきています。秋特有の天気の移り変わりもあり、陽も傾いて、これから雨が多くなるのでしょうか。昨年は異常な大雨でした。日本でも違いはないでしょうが、雨だったり猛暑だったり、異常気象は今年から来年にかけて、また続くのでしょうか。私の友人が言うには、ドングリがたくさん落ちるとその冬は大雨になるそうです。今年もドングリがかなり落ちているので、大雨騒動が起きなければ良いと思うのですが。皆さんのお住まいの地域の天気はちゃんと秋になっていますか。
さて、今回から皆さんから新しくいただいている質問を考えていこうと思います。頂いている質問をまとめると「日本からアメリカに来てから30年以上経ちます。大学院からアメリカに留学してそのまま精密機械の輸出入を扱う会社で25年以上働きました。コロナ禍以降、生活態様が変わり今勤めている会社を退職しようと思っています。円満に退職できると思うのですが、就職時にサインした契約書にあるNon-compete Clauseが気になります。実は、退職したあと、同種のコンサルタントとして一人でビジネスをやろうと思っていたので、契約違反にならないか心配しています。」というものです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 20年前には信じられなかったことですが、ある事件の和解調停の全工程をオンラインで行いました。参加者の参加場所が世界のあちこちで様々でしたが、オンラインで集まり無事に解決をすることができました。私も夜中まで調停をやる羽目になりましたが、遠いところまで出張するよりもまだ体への負担も少ないかな、とは思えました。昔は、黄色いリーガルパッドに相手方弁護士とともに、和解調書をボールペンや万年筆で書いて後で清書するというのが一般的でしたが、今ではメールで文面をやり取りして、はい、終わりという感じです。時代は変わりました。
さて、前二回考えている「はじめまして。いつも楽しくニュースレターを読ませていただいています。とても丁寧で、わかりやすく、ためになります。私はロサンゼルス在住です。家を借りることになり、昨年末入居ということを口頭で合意しました。前払いを求められ、2ヶ月分の家賃と1ヶ月分の家賃をデポジットとして振り込みました。しかし、入院することになり入居前に、医師の勧めで引っ越しをキャンセルする電話をしました。大家さんは、遅れた分1ヶ月分の家賃はもらうと言いました。そして、デポジットは返金しますというメールが来ました。しかし、返金されませんでした。何度かメールしても返信がなく、無視されています。私と大家の間に契約書は全くありませんでした。そして、このキャンセルポリシーについての説明もありませんでした。入居2週間前に初めて聞かされました。解約すると1ヶ月分の家賃を取られるとは知りませんでした。」という質問を今回続けて考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 最近、ある医師が私の体を慮ってくださり、かなり怒られました。ある理由があったので飛行機の移動をやめるように、強く説得されたのです。私は軽く考えていたのですが、強く言われて「はっ」としました。医師はもちろん、私の体のことを真剣に考えてくださっていたわけで、言われなければ私も軽く考えていたところがあります。つくづく、何歳になっても注意をして何かを気付かされるということは幸運だと思いました。また、このように怒ってもらえることに関して感謝をしなければなりません。自分では自分のことがわからないことも何年生きていてもわからないことがあるわけです。みなさんはお元気にお過ごしですか。
前回から考え始めた質問は「はじめまして。いつも楽しくニュースレターを読ませていただいています。とても丁寧で、わかりやすく、ためになります。私はロサンゼルス在住です。家を借りることになり、昨年末入居ということを口頭で合意しました。前払いを求められ、2ヶ月分の家賃と1ヶ月分の家賃をデポジットとして振り込みました。しかし、入院することになり入居前に、医師の勧めで引っ越しをキャンセルする電話をしました。大家さんは、遅れた分1ヶ月分の家賃はもらうと言いました。そして、デポジットは返金しますというメールが来ました。しかし、返金されませんでした。何度かメールしても返信がなく、無視されています。私と大家の間に契約書は全くありませんでした。そして、このキャンセルポリシーについての説明もありませんでした。入居2週間前に初めて聞かされました。解約すると1ヶ月分の家賃を取られるとは知りませんでした。」というものでした。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 18歳以下の野球大会を見ていたのですが、日本のチームはとても強いですね。アメリカのチームなど、足元にも及ばない感じではあります。日本の野球と言うのは、アメリカの野球と違って、やはり高校生位の時に仕上げをするのでしょうか。アメリカでは20代になって初めて体を鍛えて強くなっていく印象があります。体をどう鍛えるのか国によって考え方が違うのでしょうかね。ただ思いは1つだと思いますが、どうすれば選手の能力を最大限に引き出せて長期にわかってプレイできるかと言う事なのだと思います。いろいろ、そうした考え方を世界で共有して素晴らしい選手を作ってもらいたいと思います。秋の訪れか、雨の日も出てくるようになりましたが、皆さんはお元気でしょうか。
さて、今回からまた皆さんからいただいている新しい質問を考えていきたいと思います。今回いただいている質問をまとめると「はじめまして。いつも楽しくニュースレターを読ませていただいています。とても丁寧で、わかりやすく、ためになります。私はロサンゼルス在住です。家を借りることになり、昨年末入居ということを口頭で合意しました。前払いを求められ、2ヶ月分の家賃と1ヶ月分の家賃をデポジットとして振り込みました。しかし、入院することになり入居前に、医師の勧めで引っ越しをキャンセルする電話をしました。大家さんは、遅れた分1ヶ月分の家賃はもらうと言いました。そして、デポジットは返金しますというメールが来ました。しかし、返金されませんでした。何度かメールしても返信がなく、無視されています。私と大家の間に契約書は全くありませんでした。そして、このキャンセルポリシーについての説明もありませんでした。入居2週間前に初めて聞かされました。解約すると1ヶ月分の家賃を取られるとは知りませんでした。」という質問です。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) サンマの初競りで10万円を超えたとか。サンマというのは、私が子供の頃は庶民的な魚でザルで売っていましたが、現在では、値段的には高級でなかなか買うのも躊躇するようになってきました。それはそうですよね、漁業は各国発達していますし、消費も増えている。しかし、魚資源は限られているわけですから。海は広いですが、各国で本気で、有限の資源について考えていかなければならないですよね。一方で、魚を食べない民族も世界にはあるわけで、どういった形で世界的に漁獲量とか決めているのか興味があります。みなさんは美味しい魚を食べられていらっしゃいますか。
さて、前回から考えてきました「先日、信託(トラスト)についてのセミナーに出席しました。弁護士の方が、トラストは作ったほうが良いということを説明されていました。しかし、トラストを作成するには、弁護士などに相談しなければならず、コストも高いことを知り、本当にトラストは作らなくてはいけないのか、迷っています。そこまで財産は持っていませんが、やはりお金を使ってでも、トラストをつくっておくべきなのでしょうか」という質問についてさらに考えていきたいと思います。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 最近になって、またコロナの話が私の周りで出てきました。私の所属する事務所の職員の家族も罹患して、また以前のような隔離をしたり、病院などでは入院患者が増えているようです。このところ、以前のような生活が戻ってきましたし、一般的な社会の活動が正常化しています。しかし、一方でコロナのことを少し私も忘れていたように思います。少し気を引き締めてやっていかなければならないなと反省しています。皆さんは、コロナのことは未だに注意して生活されていますか。
さて、今回から皆さんからいただいている新しい質問を考えていきましょう。いただいている質問をまとめると、「先日、信託(トラスト)についてのセミナーに出席しました。弁護士の方が、トラストは作ったほうが良いということを説明されていました。しかし、トラストを作成するには、弁護士などに相談しなければならず、コストも高いことを知り、本当にトラストは作らなくてはいけないのか、迷っています。そこまで財産は持っていませんが、やはりお金を使ってでも、トラストをつくっておくべきなのでしょうか」という質問です。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 日頃は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
8月21日の夕方ごろから弊社の電話回線に不具合が発生しており、お電話がつながらない状況となっておりました。 現在は不具合が解消され、本日午前11時頃よりお電話が利用できる状態になっております。 お電話をいただいたお客様には多大なるご迷惑をおかけしておりまして、誠に申し訳ございませんでした。 今まで弁護士をしていて、一番衝撃を受けた出来事が今週ありました。実際にこれからどうしていくか考えている段階で、具体的には法律ノートには現状を書けませんが、今回、皆さんからの質問にお答えするのをさらに一度休ませていただき、差し障りのない範囲で書かせてください。詳細は伏せてありますが、今回の法律ノートをお読みになって、事件にお心あたりがある方がいらっしゃったら、どうかいつでも私にご連絡をいただければと思います。もし関係者の方が読まれていたら、と淡い思いを持ちつつ書いております。 今週、一通の日本語で書かれて書簡が、私の所属する事務所のサンノゼ(シリコンバレー)支社に届きました。スキャンして転送をかけてもらい手書き日本語で書かれた書簡を読みました。日本の刑務所からの書簡でした。長い間(20年以上)米国と日本で収監されており、あと数年で出所する。そしていくばくかのお金を持っていて、よく理由はわからないのですが、シリコンバレー、ベイエリアにいる弁護士と話がしたいということでした。どういう経緯で、そしてどのような目的で、私の事務所に手紙を送ってきたのかはわかりませんが、とにかく私の手元に届き、その書簡を読んだわけです。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) Click here to edit.
ウクライナとロシアの戦争は終わるところが知れず、民間人や民間の施設も犠牲になっていることに心が痛いです。もうすぐ日本も戦争に負けポツダム宣言を受諾し、昭和天皇が玉音放送をなさってから78年が経とうとしています。もちろん、私は「戦争を知らない子どもたち」の一人であります。昭和20年8月15日に戦争は終わったと言っても、様々なところで問題は山積されていました。今回は皆さんからいただいている質問にお答えするのを休ませていただき、一つ思い出話を考えさせてください。
今から20年ほど前でしょうか。私は相続の相談のため車でサンフランシスコから南下していました。今では私の所属する事務所の若手が積極的にやってくれていますが、私は弁護士になってから体の不自由な方、お年寄りの方には、ご自宅に私から出向いて相談を受けるということを続けています。出張に特別な料金はもらわないのは今でも変えていません。その日、私は養老施設に出向きました。関西出身の日本人女性で戦後まもなくアメリカ人男性と結婚し、アメリカに住んでいる。子供は養子しかいない。夫は先立ち、子供とも疎遠になっている。日本にも面識がある家族はほぼいない、という状況でした。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 皆様こんにちは、弁護士の戸木です。
アメリカでは映画「バービー」が大ヒットしていますが、ようやくこちらでも「The Fist Slam Dunk」が公開され、早速見に行ってきました。幼少期に読んでいた大好きな漫画の1つということもあり、映画が始まった瞬間から涙が込み上げてしまいました。ただ、スラムダンクの前提知識がないと感動できない部分も多いですし、そもそもバスケはアメリカのお家芸ですから、アメリカで広くヒットする映画にはならなさそうですね。こちらで有名な漫画・アニメといえばドラゴンボールやNARUTOで、異世界の話だったり、The Japan(外国人に映る日本)という設定がウケるようです。 さて、本題に戻り、前回に引き続いて相続に関するお話をしたいと思います。 誰かが亡くなった場合にはプロベートの手続を経なければならず、その過程で、相続に関する情報が公開されてしまうことについては、前回ご説明させていただきました。カリフォルニア州では、遺言が残されているか否かに関係なく、このプロベートの手続を取らなければなりません。つまり、相続対策で遺言を残していても、プロベートを回避できないということなのです。 プロベートは「遺言検認手続」と訳されることが多いですが、日本における検認とは大きく違います。日本では、自筆で書かれた遺言(公正証書の形で作られていない遺言)について、亡くなった人が、民法が定める形式に従って遺言を残したか否かを確認するだけの手続で、どのような遺産が残されているのか、その遺産を具体的にどのように分けるのかという問題までは立ち入りません。 カリフォルニア州では、遺言がある場合であっても、遺言がない場合であっても、いずれにしてもプロベートは必要になり、どのような財産が遺産に入るのか、それがどのように分配されるのかということまで、家庭裁判所が関与して監督されることになります。 前回ご説明したようにプロベートは情報が公開される他、時間もかかりますので、いかにこのプロベート手続を回避するかというのが、相続対策の1つの達成目標になるのです。 まず、オーソドックスな方法として、トラスト(信託)を用意する方法が挙げられます。生前にトラストを組成しておき、そのトラストの名義に財産を移しておき、トラストの中で受益者(Beneficiary)を指定することで、プロベート手続を経ずに遺産を渡すことが可能になります。 トラストや信託というと馴染みにくいかもしれませんが、例えていうとすれば、自分が100%株主かつ代表取締役の会社を立ち上げ、そこに財産を移しておくということです。名義は個人と会社で異なるものの、実質的な持ち主は変わらず自分なので、名義を移した後も自分で財産を自由に管理・処分することができます。名義を変えるというのは仰々しくありますが、結局は犠牲的な話で、非常に簡単にできてしまいます。 とはいえ、トラストを組成してから亡くなるまでに、想定していなかった新たな財産を取得することはあり得ます。トラストに名義を移せていなかった財産をカバーするために、「死亡したときに所有・保有していた財産を、全てトラスト名義にする。」という内容の遺言を作っておくのが一般的です。 これがトラストと遺言を組み合わせたオーソドックスな対策で、当事務所が依頼を受けたときには、必ずこの方法をご案内します。 次に、トラストを使うわけではないプロベート回避方法をいくつかご紹介したいと思います。 1つ目は、日本でもお馴染みの生命保険を使用する方法です。生命保険では受取人(トラストでいう受益者と同様です。)を指定することができるので、相続発生後、受取人が、プロベート等の手続なく財産を受け取ることができます。 2つ目として、銀行口座等に受取人を指定しておく方法もあります。アメリカでは、生命保険同様、受取人を指定することができる銀行口座の種類というものもあります)があり、それを使用することで、プロベート手続を経ることなく、財産を受け取ることができます。例えば、Joint Account(共同口座)を使うと、共同名義人の1人が亡くなると、当然に残りの共同名義人の単独口座になります。また、Payable-on-Death (POD)(死亡時受取人指定口座。主に銀行口座で使います。)やTransfer-on-Death (TOD) (死亡時譲渡口座。主に株式や証券の口座で使います。)というものがあり、これを使用して受取人を指定しておくことで、プロベートの手続は不要になります。 なお、JointやTODの制度は、不動産や自動車に関しても用意されており、それらの財産についても受取人を指定しておくことが可能になっています。 ここまで来ると、「わざわざトラストを作らなくても、JointやTODを使った方が簡単で、弁護士費用も要らないので安上がりじゃないか。」と思われる方もいるかもしれません。 確かに、単純に受取人を指定するだけならこの方法で足りるのですが、トラストは、受取人の範囲や受取方法を細かく定めることができる点に大きなメリットがあります。例えば、お孫さんに遺産を残したいと考えたとします。自分が亡くなったときにお孫さんがまだ未成年だったとしたら、成人していてもまだ大学生で遊び盛りだったとしたら、遺産をいっぺんに渡してしまって安心でしょうか。私が20歳のときに急に大きな財産を手にしていたら、後先考えずに車や遊びに使い果たしてしまった自信があります(笑)。もしこのような不安があるような場合には、トラストで、次のような条件を設定することができます。
このように、遺産を受け取るための条件や、受け取る権利を持つ人に順番を付けたりすることができますので、思い通りの設計をすることが可能なのです。 次に、少し毛色が違いますが、遺言であっても、配偶者に全て渡すという遺言にしておくと、Spouse Property Petition(配偶者財産申立て)という、非常に簡易なプロベート手続で済ませることが可能になっています。この場合には、手続の過程で遺産の内容等の情報が開示されることもありません。 さらに違う観点ですが、遺産が一定額を下回る場合で、かつ法定相続人が全員同意をすれば、遺言やトラストがなくても、Small Estate Affidavit(少額遺産宣誓書)を用意するだけで足り、プロベート手続は不要になります。基準となる一定額は毎年変わるのですが、2022年4月以降は184,500ドルとされています(2022年4月の前は166,250ドルでしたので、インフレの影響か、だんだん金額は上昇傾向にあります)。 なお、法定相続人が全員同意することが前提になっていますので、相続人間で意見に相違があると使えない制度であることにはご留意ください。 日本では、戸籍制度がある関係で、相続の際、情報を公開せずとも相続人間で遺産を分けて行くことが容易になっています。アメリカでは、この前提が大きく違いますし、前回ご説明したように遺留分の制度もありませんので、プロベート回避が相続対策の1つの目玉になるのです。 さて、続いて相続税のお話をしましょう、と言いたいところなのですが、ここまでで非常に長くなってしまいましたので、また次の機会にさせていただければと思います。それでは! サンフランシスコに本社があるツイッターの名前がXになっただとか、新たに設置されたサインが市の条例に反しているとか、ニュースになっていますが、その本社の周りは、ホームレスの人が多く、麻薬常用者ではないかと思える人たちもウロウロしています。先週もその近くに用事があり、車を一時的に停車させていたのですが、歩いている人たちのなかには、明らかにまっすぐ歩いていない人や何か訳のわからないことを叫んでいる人もいました。驚いたのは裸足で歩いていたボサボサの長髪の人が弓矢を担いでいたことでした。弓矢などサンフランシスコの街中ではどうみても不要だと思いますが。このような環境をどうしていくのか、市の大きな問題ですね。いつになったら、コロナ前のような正常な環境に戻るのでしょうか。
さて前回から考えてきた「日本在住の者です。現在、大学に通う娘がアメリカに留学したいということで、学校の勧める斡旋業者の方と話を進めています。来年の夏休みに短期留学を計画しているのですが、英語学校に入学する予定です。私達夫婦(娘さんの両親)は、結婚してすぐに数年間、夫の転勤で東海岸に住んだことがあり、娘にも東海岸を勧めています。ただ、この斡旋業者と話をするなかで、授業料の他に、ビザの取得代行代金、入学金などを含めてそれなりの額を提示されていて、夫(娘の父親)が、学校に直接申し込んだ方が良いのでは、という話をしています。夫はそれなりに英語ができますが、このような授業料他の代金は妥当なものなのでしょうか」という質問を続けて考えていきましょう。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) アメリカでも日本でもこの夏の暑さは酷いものです。学者が海底の堆積から12万年前の気候と同じで、12万年ぶりの猛暑であると言っています。本当ですかね。氷河期はあったわけですが、12万年間今よりも地球は暑くなっていないということであれば、たしかに異常事態かもしれませんが。それにしても人間というのはすごいもので、12万年ぶりの暑さでもなんとか生活し、生きていっているわけですから、それなりに変化に耐えられる哺乳類ですね。みなさんはどのような暑さ対策をされているのでしょうか。
さて、今回から皆さんからいただいている新たな質問について考えていきたいと思います。いただいている質問をまとめると、「日本在住の者です。現在、大学に通う娘がアメリカに留学したいということで、学校の勧める斡旋業者の方と話を進めています。来年の夏休みに短期留学を計画しているのですが、英語学校に入学する予定です。私達夫婦(娘さんの両親)は、結婚してすぐに数年間、夫の転勤で東海岸に住んだことがあり、娘にも東海岸を勧めています。ただ、この斡旋業者と話をするなかで、授業料の他に、ビザの取得代行代金、入学金などを含めてそれなりの額を提示されていて、夫(娘の父親)が、学校に直接申し込んだ方が良いのでは、という話をしています。夫はそれなりに英語ができますが、このような授業料他の代金は妥当なものなのでしょうか」という質問です。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) 週末は私の誕生日があったので、自分で決めて、久しぶりにゆっくり過ごしました。読みたい本を読んだりして、色々仕事の考え事を排除してのんびりしました。それで週末法律ノートを書くのもお休みにしていたので、週明けに書いています。今回は最近目にしたニュースについて私の考えについて書いてみたいと思います。
数度、一緒に呑んだことのある元プロ棋士の橋本くんが、元妻のいる実家で傷害事件を起こして逮捕されたというニュースをみました。新宿で呑んだのはもう10年以上前だと思います。他の若い棋士に比べてやんちゃ感はありましたが、元気な若手という程度で、悪い子だとは思いませんでした。結婚したのも子供が生まれたことも間接的には聞きましたが、本人から聞いたわけではありません。彼が将棋界から去ったことを聞いたときは、あんなに天才的でじっくり守り抜く将棋をしていた彼が若くしていなくなるというのは衝撃でした。才能は超のつく一流でした。 (これより先は、メールマガジンに登録された方のみお読みいただけます。) |
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